2018.03.07

【NBA】今日は何の日? レジェンドのシャックが28歳の誕生日にキャリアハイの61得点!

2000年初期、インサイドを支配したシャック[写真]=Getty Images
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キャリアベストシーズンに快記録を残したシャック

 今からちょうど18年前。2000年3月7日(現地時間6日)は、シャックことシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)が、自身の28歳の誕生日にキャリアベストとなる61得点を奪った日だった。

 この1999-00シーズン、レイカーズは90年代にシカゴ・ブルズで6度の優勝を果たした名将フィル・ジャクソンを指揮官に迎え、トライアングル・オフェンスを採用。すると99年12月中旬から16連勝、00年1月下旬から19連勝、00年3月中旬から11連勝と、怒濤の勢いで勝ち続けていく。

 終わってみればリーグベストの67勝15敗を記録したのだが、その中心にいたのがシャックだった。このシーズン開幕を前に、ジャクソンHCから「ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)のように、40分近くコートに立ち、得点だけでなくアシストやリバウンド、ブロックでもゲームを支配してほしい」と求められた。

このシーズンのシャックは、キャリアの中で間違いなくベストシーズンを送っていた[写真]=Getty Images

 するとシャックは、平均40.0分29.7得点13.6リバウンド3.8アシスト3.0ブロックと驚異的な成績で応えた。平均出場時間と平均得点、平均アシストでキャリアベスト、平均リバウンドと平均ブロックでキャリア2番目に高い数字を残し、文字どおりキャリアにおいてベストシーズンを過ごし、自身唯一となるシーズンMVPに文句なしで選ばれた。

 61得点を挙げたのは、同じロサンゼルスに本拠地を置くクリッパーズ戦。シャックは45分に出場し、フィールドゴール35投中24本、フリースロー22投中13本を決めて61得点、リバウンドも23本奪う大暴れを見せたのである。

 このシーズン、レイカーズはNBAファイナルでインディアナ・ペイサーズを4勝2敗で下し、シャックは自身初となるチャンピオン、そしてファイナルMVPに輝いた。

2000年のNBAファイナルで平均38.0得点16.7リバウンドと、圧倒的なプレーで優勝&ファイナルMVPを獲得したシャック[写真]=Getty Images

歴代最高級のスーパーデュオ、シャック&コービー

 ちなみに、レイカーズの選手で1試合に挙げた最高得点ランキング(下記参照)を見ていくと、シャックが残した61得点は8位タイ。当時キャリア4年目だったコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)がのちに驚異的なスコアリングマシンと化し、次々と高得点を残していった。

 インサイドを支配したシャックとペリメーターを中心に歴代屈指のスコアリング能力を誇ったコービー。この記録を見れば、リーグ史上でもトップクラスのスーパーデュオだったことがわかる。

 アメリカでは「What if…」という切り口で、「もし〇〇だったらどうなっていたのか」という記事が出回る。

 「もしマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)が93年秋に一度目の現役引退をしていなければ、8連覇できたのか」「もし94年NBAファイナル第6戦終盤に3勝2敗で王手をかけていたニューヨーク・ニックスのジョン・スタークス(元ニックスほか)がヒューストン・ロケッツのアキーム・オラジュワン(元ロケッツほか)の前からショットを決めていたら、ニックスが優勝していたのか」

 そういった記事の中に、「もしシャックとコービーがもっと一緒にプレーしていたら、レイカーズはもっと優勝できていたのではないか」というテーマがあるのは間違いない。

 それほど、当時のレイカーズ、そしてシャックとコービーの破壊力はすさまじいものだったのである。

レイカーズで00年から3連覇を果たした立て役者であるシャック(左)とコービー(右)[写真]=Getty Images

■1試合最高得点ランキング(ロサンゼルス・レイカーズ
1位:コービー・ブライアント(81得点)
2位:エルジン・ベイラー(71得点)
3位:ウィルト・チェンバレン(66得点)
4位:コービー・ブライアント(65得点)
5位:ジェリー・ウェスト、エルジン・ベイラー(63得点)
7位:コービー・ブライアント(62得点)
8位:シャキール・オニールコービー・ブライアント(61得点)
10位:コービー・ブライアント(2回)、ウィルト・チェンバレン(60得点)

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