2018.04.17

【インタビュー】動物好きなココリコの田中直樹さん、ロケッツは「カツオドリと重なる」

WOWOWの番組に出演した田中さんが、プレーオフ注目チームを動物に例えた [写真]=WOWOW
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人気お笑い芸人、ココリコの田中直樹さんが、プレーオフのイースタン・カンファレンス1回戦第1戦、マイアミ・ヒート対フィラデルフィア・セブンティシクサーズの放送にゲスト出演しました。2年ぶりに番組出演したWOWOW NBAファミリーの一員である田中さんが、プレーオフの見どころ、注目チーム、NBAファイナル予想などについて話してくれました。(4月15日取材)

素材提供=WOWOW

――2年ぶりの番組出演の感想と、本日の試合の感想をお聞かせください。
田中 (前の出演時から)そんなに開いていたと思わなかったのですが、いつも来るたびに(NBAファミリーの皆さんが)温かく迎えてくれるのでうれしいです。ベッタリと見ていたわけではないですが、試合を見られない時はハイライトや試合結果をチェックしていました。今日の試合は、点差が開いてしまいましたが楽しかったです。若いシクサーズは落ち着いた試合運びでした。(17得点9リバウンド14アシストを記録した)ベン・シモンズはほぼ“トリプルダブル”です。シモンズが動じることなくプレーしていたのが印象的でした。ここに、JJ・レディックマルコ・ベリネリ、アーサン・イリヤソバといったベテランが今日のような活躍したら、シクサーズはイースタンを制するかもしれません。レギュラーシーズンを16連勝で締めくくってプレーオフに入ってきていますから強いのはわかっていたのですが、今日はその強さを再確認したような試合でした。

PO初戦で“トリプルダブル”級の活躍を見せたシモンズ [写真]=Getty Images

――遂にプレーオフが開幕しました。プレーオフの見どころを教えてください。
田中 ここ3年はクリーブランド・キャバリアーズとゴールデンステート・ウォリアーズがファイナルで戦っていましたが、今年はそのカードが変わるのではないかというのが楽しみです。もちろん両チームともNBAファイナルに進む可能性があるのですが、(ともにカンファレンス首位の)ヒューストン・ロケッツとトロント・ラプターズが止めるのか、もっと言えば勢いのあるシクサーズが来るのか。その中でもシクサーズは面白いです。たまたまシクサーズの試合にゲストで呼んでいただけたというのもあるのですが、こういったフレッシュなチームは何が起こるかわからないので、いい方向に爆発したらめちゃくちゃ面白いと思います。ジョエル・エンビードがいなくても勝っているし、エンビードが戻ってきてからのシクサーズは楽しみです。(エンビードを)ゆっくり戻してあげるためにも、1回戦をしっかりと勝てば、エンビードも少し様子を見られると思うので、そういったところも含めて1回戦は大事だなと思います。フレッシュなチームが出てくるとプレーオフが盛りあがりますよね。若いチームは見ていて気持ちいいですし、若さは想像を超えてきます。ある意味恐いもの知らずです。若手の芸人さんでも、このタイミングで出てくるの!? という人がいます。勢いってすごくいいですね。(シクサーズの)シモンズは決してそういうタイプではないのですが……。マーケル・フルツがこのプレーオフで爆発したらシクサーズはめちゃくちゃ面白いです。厳しいかもしれませんが、もしかしたらイースタンを制するのではないかという期待をさせてくれます。それが全くもって夢物語で終わるチームではないと思います。

――プレーオフの注目チームを教えてください。まずはイースタンからよろしくお願いします。
田中 難しいですね~。本当に難しい。でも、やっぱりキャブスとシクサーズ、ラプターズかな。キャブスはプレーオフに合わせてきているし、レブロン・ジェームズもギアを上げてくると思うのですが、どこまでギアがあるのかと思わせるくらいのギア数があります。レギュラーシーズンは4位で終わりましたが、チーム状態は良くなっていると思います。それとシクサーズですね。キャブス対シクサーズのカンファレンス決勝が見たいです。ラプターズが勝ったら勝ったでいいので、今年は(勢力図が)大きく変わると思います。

――ウェスタンはいかがでしょうか?
田中 ある意味、イースタンと構図が似ていると思いますが、ウォリアーズをロケッツが止めるのかという感じですよね。昨年はジェームズ・ハーデンが失速したような感じだったので、今年はプレーオフをとおして活躍してくれれば、クリス・ポールクリント・カペラもいるからロケッツは強いかなと思います。ウォリアーズを止めるのは普通にいけばロケッツだと思います。あと注目するのは、やはりウォリアーズですね。(ステフィン)カリーがいつ戻ってくるか楽しみです。

――ロケッツは1回戦でミネソタ・ティンバーウルブズと対戦です。
田中 実は、ウルブズへの思い入れが強いのです。野球部だったのでバスケットボール経験がまったくないのですが、14~15年前にたまたまテレビでNBAを見ていたら面白いと思ってどんどんNBAの試合を見るようになり、初めて見たのがウルブズの試合でした。その中で、孤軍奮闘するケビン・ガーネットが好きで、ガーネットのファンになりました。思い入れが強いウルブズは、プレーオフ1回戦でロケッツと対戦ですが、アップセットが起こらないかなと思って見ています。周りに笑われてもいいのです。ただ、レギュラーシーズンでロケッツ相手に1勝もしていないので、当然厳しいとは思います。チーム名のごとく、オオカミは群れで生活する生き物で、群れから外れると厳しいので、チームとして戦ってほしいです。若いフレッシュなチームですし、特にカール・アンソニー・タウンズはいいですね。着々と育ってきて、もっと成長する選手です。見ていて楽しいです。

ロケッツはPO1回戦第1戦でウルブズに先勝 [写真]=Getty Images

――シーズン最優秀選手賞(MVP)の予想をお願いします。
田中 順当にいけばハーデンだと思います。チームをカンファレンス1位に導いたわけですから。昨年受賞したラッセル・ウェストブルック(サンダー)が2年連続シーズン平均“トリプルダブル”は偉業だと思います。でも、チームのことを考えたらハーデンかな。ハーデンはロケッツのバスケの象徴ですし、そのロケッツが1位になっているのでハーデンが受賞すると思います。

――ずばりファイナルの予想をお願いします。
田中 ロケッツ対シクサーズを見たいです。攻撃力抜群のロケッツとフレッシュなシクサーズのファイナルは楽しみです。そして、最終的に勝つのはロケッツだと思います。

――ちなみに、ロケッツを動物に例えると何ですか?
田中 ロケッツは、抜群の攻撃力で外からも中からもどんどんシュートを打つイメージです。イワシが群れをなす『サーディンラン』という自然現象が海にあるのですが、そこにはマグロ、イルカ、サメとかが突っこんでいき、空からはカツオドリがガンガン飛びこんでいきます。外から3ポイントシュートを放ち、ドライブで中にも突っこんでいくロケッツは、いろいろな方向から海の中に突っこんでいくカツオドリと重なります。結果として、ロケッツは大量得点、カツオドリは大量のイワシを獲得します。

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