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昨年7月9日(現地時間8日)、当時キャリア10年を誇るベテラン、ニック・ヤングは王者ゴールデンステート・ウォリアーズと1年契約を結んだ。
当時の心境について、ヤングは現地メディア『Complex』に対して、こう明かした。
「僕はただ勝つ必要があったんだ。僕はこれまで、多くの負け越したチームでプレーしてきた。そこはほとんど再建しているようなチームだった。だから僕は、ドレイモンド(・グリーン)のような本当に有能な選手たちと共に、(勝利するという)経験を必要としていたんだ。まぁでも彼はちょっとクレイジーだけどね」。
ウォリアーズでプレーした昨季、ヤングは80試合(うち先発は8試合)に出場。平均17.4分7.3得点1.6リバウンド、3ポイントシュート成功率37.7パーセントをマーク。ヒューストン・ロケッツとの開幕戦では早速7投中6本の3ポインターを沈めて23得点を残すなど、随所に活躍を見せた。
プレーオフでは平均10.3分2.6得点、3ポイントシュート成功率29.8パーセントに終わったものの、チームに勢いをもたらす長距離砲を沈め、自身初の優勝を経験することとなった。ヤングはこう続ける。
「僕はチャンピオンシップを勝ち取った。もう十分さ。ウォリアーズが僕に対して、また契約しようとしてくれればいいね。もしそうでなくとも、僕はチャンピオンのままさ」。
ファイナル終了後の6月12日(同11日)、『The Athletic』のアンソニー・スレーター記者は、ヤングのプレーオフにおけるショット不振から「もしウォリアーズがニック・ヤングと再契約を結んだら、とっておきのサプライズになるだろう」と報じており、ヤングの残留は“ほぼない”と見ていた。
現時点でフリーエージェント(FA)となっているヤングに対しては、ロケッツを筆頭にミネソタ・ティンバーウルブズ、ユタ・ジャズ、クリーブランド・キャバリアーズ、メンフィス・グリズリーズ、サクラメント・キングスが獲得に興味を示しているという。
33歳のヤングは、キャリア平均37.6パーセントの3ポイントシュート成功率を誇っており、ベンチから登場するシューターとしてはまだまだ需要があるはず。ベテラン最低年俸(約240万ドル)であれば、多くのチームが欲しがるのではないだろうか。
ウォリアーズで優勝し、“勝者”となったヤングの今後のキャリアに注目したい。
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