2018.10.26
ボストン・セルティックスのオールスターセンター、アル・ホーフォードは、2007年のドラフト1巡目全体3位でアトランタ・ホークスに指名された。ホークスでシーズンを追うごとに成長したホーフォードは、一昨季からセルティックスに加入し、キャリア11シーズンで5度のオールスター選出を果たしている。
昨季、NBAファイナルまであと1勝に迫ったセルティックスは、今年のドラフト1巡目全体27位でフォワードのロバート・ウィリアムズを指名。テキサス大A&M校2年でアーリーエントリーしたウィリアムズは、昨季平均10.4得点9.2リバウンド1.4アシスト2.6ブロックをマークした208センチのビッグマンだ。
一見するとホーフォードとウィリアムズには何の共通点もないのだが、現地メディア『Boston Globe』ではある人物の名を共通点として挙げていた。
それがロン・ミーコルという男だった。当時ホークスでスカウトを務めていたミーコルは、07年のドラフトで球団側にイ・ジャンリャン(1巡目6位指名/元ニュージャージー・ネッツほか)ではなくホーフォードの指名を猛烈にプッシュ。するとホーフォードはミーコルの期待に応えるように、ホークスで先発センターに定着し、オールスターの常連へと成長を遂げていった。
12-13シーズンを最後にホークスから退くと、ミーコルはルイジアナ州にあるノースキャドウ高でコーチする機会を得た。ウィリアムズとはその高校で出会い、指導してきたのである。
そしてミーコルはウィリアムズに対して何度も鼓舞してきたという。『Boston Globe』へミーコルはこう明かしている。
「ロバートに対して、私はこう言ってたよ。『いいかロバート、アル・ホーフォードでさえ一日にしてすべてを学ぶことができたわけじゃない』とね。彼はプレー上達に取り組む必要があったし、もっと練習しなければならなかった。彼個人としてのスキルを磨く必要もあった。そしてそこから自信を得る必要があったんだ。私はアルが毎日どのような練習をしてきたのか、彼に理解してほしかったのさ」。
ミーコルはホーフォードがウィリアムズにとって良いメンター(助言者)になることができると知っていた。そしてウィリアムズは、すでにホーフォードから学んでいるという。
「アルはルーティーンで行うワークアウトがある。そして彼はオフシーズンであろうと決してギブアップしたりしないんだ。彼はコンスタントに取り組んできたからこそ、NBAでも成功を収めることができたんだ。だから彼から学ぶことができるのは、すばらしい機会さ」。
セルティックスのロースターには、ホーフォードを筆頭に、マーカス・モリスやアーロン・ベインズがいるため、現実的に見てウィリアムズが即座にローテーション入りすることは厳しいだろう。
しかしながら、ウォリアムズが毎日練習を続けていくことでホーフォードやコーチングスタッフから評価されれば、ケガ人が続出した場合や近い将来、プレータイムを得ることができるのではないだろうか。
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