2019.02.16
昨季の新人王争いは、例年以上にハイレベルなものだった。そのレースのけん引役となったのは、フィラデルフィア・セブンティシクサーズのベン・シモンズとユタ・ジャズのドノバン・ミッチェル。
2016年のドラフト全体1位指名のシモンズは、ルーキーシーズンを右足のケガのため全休し、満を持して昨季NBAデビュー。208センチの超大型ポイントガードは、ドライブとリング下のショット、近距離ジャンパーを中心に平均15.8得点をマーク。さらに8.1リバウンド8.2アシスト1.7スティールを残し、リーグ3位となる12回のトリプルダブルを達成。シクサーズを2012年以降初のプレーオフへと導いた。
一方のミッチェルは、17年ドラフト1巡目13位指名のシューティングガードであり、ドラフト当日にデンバー・ナゲッツからジャズへトレードされた屈強な肉体を誇るスコアラー。11月中旬に先発へ定着すると、12月2日(同1日)のニューオーリンズ・ペリカンズ戦で41得点の大暴れ。ルーキーとしては11年のブレイク・グリフィン(現デトロイト・ピストンズ)以来初となる40得点以上を奪取。豪快なダンクでハイライトシーンを何度も彩り、強烈なインパクトを残した。
ルーキーながらジャズのトップスコアラーとなったミッチェルは、平均20.5得点3.7リバウンド3.7アシスト1.5スティールをマーク。プレーオフではその数字を24.4得点5.9リバウンド4.2アシスト1.5スティールまで伸ばし、名実共にジャズのエースとして大活躍。
だが昨季終了後、シモンズ、ミッチェル、そしてジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)による三つ巴の争いとなった新人王レースを制したのはシモンズ。ミッチェルとしては悔しい思いをしたことだろう。
12月28日(同27日)、両者が所属するシクサーズとジャズが、今季2度目の直接対決を行った。前者はイースタン・カンファレンス、後者はウエスタン・カンファレンスのため、シーズンで戦うのは2回のみ。
今季初戦は11月17日(同16日)にシクサーズのホームで行われ、シモンズ擁するシクサーズが113-107で勝利。10得点8リバウンド8アシストのシモンズに対して、ミッチェルはゲームハイの31得点4スティールを奪う意地を見せるもジャズを勝利へと導くことはできず。
ジャズのホームで迎えた今季第2戦では、ミッチェルが23得点4リバウンド3アシスト3スティールでチームをけん引したものの、3選手が19得点以上を挙げたシクサーズが114-97で2連勝。シモンズは13得点14リバウンド12アシストのトリプルダブル(今季5度目)に3スティールを残してみせた。
シモンズは試合後、「僕はここに来てプレーするのは大好きだよ。ブーイングとチャントも聞こえた。その時スコアボードを見たら、僕らが20点リードしていたんだ。これ以上にうれしいことはないよね」と『AP』へコメント。そして「僕はトリプルダブルを達成できたんだ」と続けた。
ジャズ相手にシーズンスウィープを決めたシモンズは、地元メディア『Salt Lake Tribune』へ昨季の新人王争いに関する質問をされて「そんなにすごいレースじゃなかったと思う。投票結果を見たかい? 何が問題だっていうんだい?」と切り返している。
シモンズの指摘は1位票の投票結果を指している。101あった1位票のうち、シモンズは90票を獲得。ミッチェル(11票)を大差で上回り、481ポイントを得たシモンズが、323ポイントのミッチェルを大幅に上回った。
それでも、両者の投票結果に対して納得がいかない人は多いようで、シモンズは同メディアを通じてミッチェルへこんな言葉を送っていた。
「彼はすごい選手だ。得点することが本当にうまいし、チームメートを見つけることについても向上している。彼は着実に学んでいるね」。
また反感を買ってしまいそうな印象ではあるものの、シモンズはミッチェルの実力を認めているのは間違いない。ただし、シモンズは大の負けず嫌いなだけに、今季2勝したことで強気の発言をしてしまったのだろう。
シモンズとミッチェルは互いにまだ22歳。選手生命を脅かす大ケガさえなければ、これから10年は活躍できるだろう。今後何度も対決することが予想される両選手は、どのようなキャリアを送っていくのか。楽しみにしたいところだ。
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