2019.04.18

3選手が24得点以上を挙げたバックスが後半にピストンズを突き離してホームで2連勝

26得点12リバウンドを挙げたアデトクンボ[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

アデトクンボが後半開始から7得点をもぎ取り、ペースをつかんだバックス

 4月18日(現地時間17日)に行われたイースタン・カンファレンスのプレーオフ、ファーストラウンド。ミルウォーキー・バックス(1勝)はホームのファイサーブ・フォーラムで、デトロイト・ピストンズ(1敗)とのシリーズ第2戦を行った。

 シリーズ初戦に続き、ピストンズはエースのブレイク・グリフィンが欠場。そこで第1戦でベンチからチームトップの21得点を奪ったルーク・コーネットを先発へスライドして臨んだ。

 第1クォーターこそバックスが38-27と11点リードを奪うも、第2クォーターでピストンズが反撃。ソン・メイカーのフリースロー2本を皮切りに、イシュ・スミスのプルアップジャンパーにドライブ、ウェイン・エリントンの3ポイント、ケナードのジャンパーやブルース・ブラウンのショットで加点し、1点差まで詰め寄る。

 バックスはニコラ・ミロティッチとパット・カナトンのショットで5点差までリードを引き戻すも、ケナードの3ポイントなどで食らい付き、前半残り3.8秒にレジー・ジャクソンがレイアップを決めて1点リード(59-58)で試合を折り返す。

ゲームハイの27得点を挙げたブレッドソーがコート上を暴れ回った[写真]=Getty Images

 だがバックスはハーフタイムを機に、ギアを一段階上げてピストンズに襲い掛かる。ヤニス・アデトクンボが後半開始からレイアップと3ポイントなどバックス最初の7得点を挙げると、エリック・ブレッドソーブルック・ロペスのショットが決まって主導権を握る。さらにアデトクンボのダンクとブレッドソーの3ポイント、アデトクンボのドライブでリードを2ケタへと広げる。

 その後もクリス・ミドルトンやスターリング・ブラウン、カナトンらが加点し、第3クォーターを35-17とピストンズを圧倒し、17点リードでこのクォーターを終える。

 第4クォーターに入り、ピストンズはエリントンとブラウンの3ポイント、ジャクソンのショットなどで残り8分4秒に7点差まで詰め寄る。しかし、バックスはブレッドソーが6連続得点を奪取し、13点をリード。

 そこからはバックスが2ケタ点差をキープし、最終スコア120-99でピストンズを一蹴。2連勝を挙げたことで、バックスは2001年以来、初のプレーオフ1回戦突破に向けて順調なスタートを切った。

「彼らの激しさにマッチしただけ」と語ったブレッドソーがゲームハイの27得点

 バックスではブレッドソーがプレーオフキャリアハイとなる27得点に6アシスト3スティール、アデトクンボが26得点12リバウンド2ブロック、ミドルトンが24得点5リバウンド8アシスト、カナトンが18得点9リバウンド3アシスト4ブロックで勝利に貢献。

 ピストンズのディフェンスの前に、前半を10得点で終えたアデトクンボは、後半に入ってバックス最初の7得点を奪い、チームを勢いに乗せた。「これが僕の力強い意志というもの。彼らがペイント内に選手たちを集めてくることは予想できた。僕はただ、我慢しようとしていたんだ」と、後半開始のスパークについて言及。

 また、アデトクンボはハーフタイムにブレッドソーから発破をかけられたという。「エリックが僕に言ってくれたんだ。『アグレッシブに行け、そしたら結果はついてくるぞ』ってね。それこそが、自分のやろうとしていることだったのさ」とアデトクンボ。

 そしてブレッドソーは「僕らは彼らが戦いを挑んでくるだろうと分かってたからね。彼らのインテンシティー(激しさ)にマッチするようにしただけ」と勝因を述べた。

 敗れたピストンズでは、ケナードがこの日もチーム最多の19得点、アンドレ・ドラモンドが18得点16リバウンド2ブロック、ジャクソンが18得点8アシストを記録。だがチーム全体でフィールドゴール成功率37.4パーセント、3ポイント成功率33.3パーセントと、バックスのディフェンスに苦しんだ。

「この試合では、僕らはほとんどの部分で彼らと競い合っていた。間違いなく自分たちのことを彼らに印象づけることができた」とジャクソン。グリフィンの復帰は不透明だが、ピストンズは前半に関しては上々のプレーでバックスと渡り合っており、35点差で敗れた初戦と比較すれば段違いのアジャストを見せていたと言っていいだろう。

 21日(同20日)に行われるシリーズ第3戦は、ピストンズのホーム、リトル・シーザーズ・アリーナへ会場を移すこととなる。はたして、ピストンズはバックスに一矢報いることができるのか。

2試合連続でチームトップの得点を記録し、奮闘を続けるケナード[写真]=Getty Images

エリック・ブレッドソーの関連記事