2019.06.07

ドレイモンド・グリーンがファイナル制覇に自信「パニックになることなんてない」

第4戦以降について意気込みを語ったグリーン[写真]=Getty Images
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「俺がもっといいプレーをしてたら、勝てていたかも」と第3戦の敗戦を悔やむ

 6月6日(現地時間5日)に行われたトロント・ラプターズとの「NBAファイナル2019」第3戦。3連覇を狙うゴールデンステイト・ウォリアーズは109-123で敗れたことで、シリーズ戦績を1勝2敗とした。

 ウォリアーズはケビン・デュラント(右ふくらはぎの肉離れ)とクレイ・トンプソン(左ハムストリングの負傷)を欠く中、ステフィン・カリーがプレーオフ自己ベストとなる47得点に8リバウンド7アシスト2スティールと奮闘。6本の3ポイントを沈めたカリーは、NBAファイナル史上初となる1試合45得点5リバウンド5アシストに3ポイント5本以上成功させた史上初の選手に。

 チームメートのドレイモンド・グリーンはカリーについて「彼は信じられない活躍だった。俺はもっといいプレーをして、彼をヘルプすべきだった。もし俺がいいプレーをしていれば、俺たちは(第3戦に)勝つことができていたかもしれない。彼には今後もアグレッシブにプレーを続けてほしいね」と言及。

驚異的な活躍を見せたカリー(左)を絶賛したグリーン(右)[写真]=Getty Images

 そして「今夜の彼はスペシャルなパフォーマンスだったね。俺たちがこれまで見たことがない、そして今後も二度と見ることがないほどのプレーを見せたと思う。間違いないね」と最大級の賛辞を送っていた。

 シリーズ平均40.5分に出場し、14.7得点9.0リバウンド7.7アシスト1.7スティールを記録するグリーンは第3戦終了後、「選手たちがケガをするかどうかなんて誰も気にしちゃいない。俺のチームメートたちが傷つくことをうれしく思ってるんだと俺は見ている」と明かすも、シリーズ制覇、そして3連覇に自信があることをのぞかせるコメントを発した。

「俺たちはバトルを続けていかなきゃならない。次の試合に勝って、トロントに戻って第5戦も勝利し、またオラクルに戻って第6戦を制して祝福する。これから楽しいことが待ってるのさ。俺たちには経験がある。これまでに可能なかぎり起こりうる状況で戦ってきたんだ。(1勝2敗になったからといって)パニックになることなんてまったくないね」。

第4戦以降の巻き返しにはケガ人復帰とグリーンの復調も不可欠な要素

 第3戦から一夜明けた7日(同6日)、ウォリアーズは8日(同7日)に行われるファイナル第4戦でトンプソンは復帰予定ながら、デュラントは欠場になるとスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が語っており、デュラント不在で第4戦に臨むこととなる。

 チーム練習後にメディアからの質問に答えたグリーンは、前日に勝利したラプターズに対して「昨夜の彼らはいい戦いぶりを見せていた。ニック・ナース(ヘッドコーチ)はいくつかカギとなるタイムアウトを取ったし、そのたびにラプターズの選手たちは毎回答えを出してプッシュしてみせた」と答えていた。

 だが、シリーズが1勝2敗になったからといって、この男が動じることはない。

「俺たちには数多くの武器がある。どんなことが起きようと、戦い続けて、切り抜けてみせるさ。いくつかのチームは、こういった状況でうまく対応できないが、俺たちはそれができるんだ。シリーズ中であろうが試合中であろうが、壁にぶつかった時こそ、俺たちは自分たちのベストなバスケットボールができると俺は思ってる」。

 第4戦でウォリアーズが勝利するためには、グリーンの奮起もマストとなる。このシリーズでグリーンはフィールドゴール成功率40.0パーセント、3ポイント成功率20.0パーセントとショットが不調。両チーム最多となる15本(平均5.0本)のターンオーバーも喫しているだけに、グリーンのアグレッシブなプレーにも期待したいところだ。

グリーンのシュートタッチも今後シリーズの勝敗でカギを握りそうだ[写真]=Getty Images

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