2019.07.15
6月28日(現地時間27日)、リーグの情報筋が『ESPN』へ伝えたところによると、ロサンゼルス・レイカーズは若手3選手をワシントン・ウィザーズに放出し、今夏オールスター級のフリーエージェント(FA)選手とマックス契約を結ぶことが可能になったという。
これは16日(同15日)に合意に至ったニューオーリンズ・ペリカンズと、ADことアンソニー・デイビス獲得を絡めたトレードの一環で、レイカーズはウィザーズを絡めた3チーム間へと変更。レイカーズはモリッツ・ヴァグナー、イーザック・ボンガ、ジェマリオ・ジョーンズの3選手をウィザーズへ放出。
さらに、デイビスがトレードのボーナスとして手にする権利を持っていた400万ドル(約4億2,800万円)を放棄したことで、レイカーズは約3,200万ドル(約34億2,400万円)のキャップスペースの確保に成功。これにより、レイカーズはレブロン・ジェームズ、デイビスに次ぐ第3のオールスター級の選手を獲得することが可能になった。
なお、レイカーズはこのトレードでウィザーズへ2022年のドラフト2巡目指名権を、ウィザーズはペリカンズへ現金をそれぞれ放出することになるという。この3チーム間におけるトレードが正式に発表されるのは、7月7日(同6日)となる。
現時点で、『ESPN』をはじめとする複数の現地メディアがレイカーズのターゲットとして挙げている大物選手は、ディアンジェロ・ラッセル(ブルックリン・ネッツ/制限付きFA)、カワイ・レナード(トロント・ラプターズ/制限なしFA)。
そしてレブロンとデイビスの周囲に配置するシュート力を持つ選手を加えるべく、ダニー・グリーン(ラプターズ/制限なしFA)、テレンス・ロス(オーランド・マジック/制限なしFA)、セス・カリー(ポートランド・トレイルブレイザーズ/制限なしFA)、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ(レイカーズ/制限なしFA)のうちいずれかを獲得しようとしているという。
その一方で、レブロンと親しい情報筋が『ESPN』へ伝えたところによると、レブロンが来季から共にプレーするデイビスへ、背番号23を譲ることになったようだ。
レブロンはクリーブランド・キャバリアーズ在籍時とレイカーズで23番を着用していたのだが、マイアミ・ヒート在籍時の4年間は背番号6を身にまとっており、来季は6番を着用する可能性が高いと『Yahoo Sports』のクリス・ヘインズ記者が報じている。
今夏から撮影がスタートするレブロン主演の映画『スペース・ジャム2』で公開されたセット写真の中で、レブロンは6番を着用している点、そしてレブロンがツイッターとインスタグラムのストーリーズへ“6”という数字を投稿していることから、その可能性は高い。
レブロンはヒートでプレーした4シーズンすべてでNBAファイナルへ出場しており、12、13年には2連覇を達成。アメリカ代表でも04年のアテネオリンピック(9番)を除く大会で6番を着用しており、08(北京)、12年(ロンドン)にはオリンピックで金メダルを獲得しており、縁起がいい背番号なのかもしれない。
これまでのキャリア7シーズンすべてで23番を着用してきたデイビスにとって、レブロンの粋な計らいはさらにモチベーションを高くすることになるだろう。
今夏レイカーズはレブロン、デイビス、カイル・クーズマの周囲に新たなピースを加えていく必要がある。オールスター級の大物選手を加えることができたとしても、ほかのポジションも補強しなければならないため、ロースター構築が難航するかもしれない。
それでも、レブロンとデイビスというリーグで10本の指には入るスーパースターと共にプレーすることは、FA選手たちにとって大きな魅力となるはずだ。
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