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キャリア16シーズン目となった昨季、カイル・コーバーはクリーブランド・キャバリアーズからユタ・ジャズへとトレードされ、計70試合に出場。ベンチスタートで平均19.1分に出場し、8.6得点2.3リバウンド1.2アシストをマーク。
自慢の3ポイントは成功率こそ4割を切ったものの、39.7パーセント(%)で平均2.0本を沈めたことは、38歳となった今でもこの男がリーグ有数のシャープシューターとしての実力を保持していることを端的に表している。
6月中旬。マイク・コンリーとのトレードで、ジェイ・クラウダーらと共にコーバーはメンフィス・グリズリーズへトレードされると、7月上旬にジェバン・カーターと共にトレードでフェニックス・サンズへと移籍した。
すると7月9日(現地時間8日)、サンズはコーバーを解雇し、大ベテランが自由に所属先を選択できる環境を与えた。昨季限りで現役引退というウワサもささやかれたものの、コーバーを良く知る情報筋によると、もう1シーズン、または2シーズンプレーする可能性があると『ESPN』がリポート。
そこで気になるのはコーバーの移籍先。キャリア平均で3ポイント成功率42.9パーセントという高精度を誇り、NBA歴代4位の2,351本を沈めてきた大ベテランの獲得に興味を持っているのは、ロサンゼルス・レイカーズ、ミルウォーキー・バックス、フィラデルフィア・セブンティシクサーズだと同メディアが報じている。
いずれのチームも高位安定した3ポイントシューターを求めているのだが、特にJJ・レディック(現ニューオーリンズ・ペリカンズ)が退団したシクサーズは躍起になっていることだろう。
だが、最有力候補として挙がるのはレイカーズのようだ。『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト記者は、コーバーがカリフォルニア州レイクウッドで生まれ育ち、レイカーズファンとして1980年代に成し遂げた複数回の優勝を見てきたこと、そしてキャブス在籍時にレブロン・ジェームズ(レイカーズ)と共にプレーし、NBAファイナルへ2度進出していることがその理由だという。
今季レイカーズはレブロンがポイントガードを務める可能性があると報じられており、レブロンとプレーした経験を持つコーバーは、レイカーズとコーバーの双方にとってメリットになる。
昨季リーグトップの60勝を挙げたバックス、ジョエル・エンビードを筆頭に豊富なタレントを擁するシクサーズと契約する可能性も残されているとはいえ、これらの要素を考慮すると、レイカーズ入りが最も妥当と言えるだろう。
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