2019.07.26

21歳の7フッター、ドラガン・ベンダーがバックスと2年契約に合意し再起を図る

今季ベンダー(右)は、アデトクンボ(左)と共にプレーすることとなった[写真]=Getty Images
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CSKAモスクワとの契約合意から一転、バックスでラストチャンスをつかむ

 7月26日(現地時間25日)、フリーエージェント(FA)のドラガン・ベンダーミルウォーキー・バックスとの2年契約に合意したと『ESPN』が報じた。

 18日(同17日)、『Yahoo Sports』のキース・スミス記者が、ベンダーとCSKAモスクワ(ロシア)の契約合意を報じていたものの、ここにきて『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、NBAチームとの契約に合意したという。

 『ESPN』によると、ベンダーの契約は2年契約ながら金額は不明で、1年目は部分的な保証、2年目は無保証契約というもの。

 2016年のドラフト1巡目4位という高順位でフェニックス・サンズから指名されたベンダーは、216センチ102キロのパワーフォワード。一昨季は82試合にフル出場し、平均25.2分6.5得点4.4リバウンド1.6アシストを残したものの、昨季は平均18.0分5.0得点4.0リバウンド1.2アシストに終わっていた。

 ベンダーは昨季までサンズに所属し、NBAキャリア3年を誇るものの、今回の契約はNBA定着への“ラストチャンス”と言っていいだろう。マイク・ブーデンホルザーHC(ヘッドコーチ)の下、ベンダーにはバックスのシステムにフィットし、プレータイムを得るべく再起を図ることが期待されている。

 バックスではブルック・ロペスやアーサン・イリヤソバなど、ビッグマンが3ポイントを積極的に放ち、ヤニス・アデトクンボエリック・ブレッドソーへスペースを作り出すケースが多い。

 ベンダーは昨季こそ3ポイント成功率21.8パーセントと不発だったものの、一昨季は36.6パーセントとまずまずの数字を残しており、平均1.4本を決めていた。ベンダーが新天地で3ポイントを効果的に沈めて、ディフェンスでもコーチ陣の要求に応えることができれば、プレータイムを得ることができるだろう。

バックスで3ポイントを効果的に沈めることがプレータイム確保のカギとなりそうだ[写真]=Getty Images