2019.08.08

NBAが“オールディケイドチーム”を発表! レブロンやKD、カリーがファーストチーム入り

ファーストチーム入りしたレブロン(左写真)とカリー、デュラント(右写真)[写真]=Getty Images
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 トロント・ラプターズのフランチャイズ史上初優勝で、2018-19シーズンは幕を下ろした。NBAは通算73シーズン目となる昨季を終えたことで、1つのディケイド(10年間)にピリオドを打つこととなった。

 そこで『NBA.com』と『NBA TV』は8月6日(現地時間5日)に09-10シーズンから18-19シーズンまでの10年間に限定した“オールディケイドチーム”を発表。該当期間にプレーした選手たちの成績と功績を加味してファーストチームからサードチームまで、計15選手を選出している。

 この“オールディケイドチーム”に選ばれた選手たちは以下のとおり。
※現役選手の所属は現地時間8月5日現在、チーム名は略称、AS=オールスター選出回数、AN=オールNBAチーム選出回数

■オールディケイドファーストチーム
ステフィン・カリー(ウォリアーズ):AS×6、AN×6
ジェームズ・ハーデン(ロケッツ):AS×7、AN×6
レブロン・ジェームズ(レイカーズ):AS×10、AN×10
ケビン・デュラント(ネッツ):AS×10、AN×9
カワイ・レナード(クリッパーズ):AS×3、AN×3

■オールディケイドセカンドチーム
クリス・ポール(サンダー):AS×7、AN×6
ラッセル・ウェストブルック(ロケッツ):AS×8、AN×8
アンソニー・デイビス(レイカーズ):AS×6、AN×3
ブレイク・グリフィン(ピストンズ):AS×6、AN×5
カーメロ・アンソニー(現未所属):AS×8、AN×3

現在FAのカーメロはセカンドチームに選出された[写真]=Getty Images

■オールディケイドサードチーム
ドウェイン・ウェイド(元ヒートほか):AS×8*、AN×4
コービー・ブライアント(元レイカーズ):AS×7、AN×4
ポール・ジョージ(クリッパーズ):AS×6、AN×5
ラマーカス・オルドリッジ(スパーズ):AS×7、AN×5
ヤニス・アデトクンボ(バックス):AS×3、AN×3
*=2019年は特別枠として選出

唯一無二のレブロンを筆頭に、ファーストチームは超エリートメンバーが選出

 まずはファーストチームから見ていこう。レブロンとカリーが各3度、KDことデュラントとレナードがそれぞれ2度優勝しており、計10度の優勝回数を誇る超エリートチームと言っていい。

 バックコートはカリーが3ポイント成功率(43.6パーセント)とフリースロー成功率(90.5パーセント)でトップを記録。2度のシーズンMVPを獲得しており、実績だけでなくインパクトの面でも申し分ない。ハーデンは優勝こそしていないものの、サンダー在籍時の12年に最優秀シックスマン賞を獲得後、ロケッツで18年にシーズンMVPを手にしており、この10年間で18度(全体トップ)の50得点パフォーマンスを見せてきた。

2009年のドラフト同期、カリー(右)とハーデン(左)はMVPを獲得[写真]=Getty Images

 スモールボールという言葉が浸透したことを示すように、フロントコートではセンター不在というラインナップに。もっとも、ファーストチームに入った3選手は文句なしの選出と言っていいはずだ。

 レブロンは期間中の毎シーズン、リーグ唯一となるオールスターとオールNBAチームに選ばれており、3度(通算4度)のMVPに加えて優勝とファイナルMVPを各3度獲得と、直近10年間で“キング”にふさわしいパフォーマンスを披露。

 4度の得点王に輝いたデュラントは、このディケイドでトップとなる平均28.0得点をたたき出した。オールスターには毎年選出、オールNBAチームも9度と、レブロンに次ぐ実績を残したと言っても過言ではない。

 また、昨季に自身2度目の優勝とファイナルMVPをモノにしたレナードは、最優秀ディフェンシブプレーヤー賞(DPOY)を2度獲得しており、攻防両面において確かな足跡を残している。

レブロン(左)の好敵手の1人であるレナード(右)は、今夏再びウエストへ移籍[写真]=Getty Images

この10年間で6,000アシスト以上を記録したポールとウェストブルック

 続いてセカンドチームを見ていこう。バックコートには、くしくも今夏トレードされたポールとウェストブルックが選ばれた。両選手はこのディケイドで6,000アシスト以上を挙げており、ポールはトップの平均9.6アシストに6度のオールディフェンシブファーストチーム選出。ウェストブルックは3シーズン連続の平均トリプルダブルという金字塔を打ち立てている史上有数の万能型ポイントガード。

 フロントコートには攻防両面で支配的なプレーを見せるデイビス、ルーキーシーズンに強烈なダンクで世界中を沸かせたグリフィンという万能型パワーフォワードがランクイン。そしてこの10年間でスモールフォワードとしてレブロン(1万9,550得点/全体1位)、デュラント(1万9,445得点/全体2位)に次ぐ1万4,783得点(全体8位)を挙げたカーメロが選ばれている。

ポール(左)とグリフィン(中央)は、クリッパーズ在籍時にウェストブルック(右)擁するサンダーと激戦を繰り広げてきた[写真]=Getty Images

殿堂入り確実なガード陣と堅実なオルドリッジ、大躍進を遂げたPG13とヤニス

 サードチームのバックコートには、将来の殿堂入りが確実なコービーとウェイドが選出。コービーはこのディケイド最初のシーズンで2連覇を達成し、ファイナルMVPを獲得したほか、4年連続でオールNBAファーストチーム入り。ウェイドは2010年にオールスターMVPを手にしたほか、レブロンらと共にヒートで2連覇を果たした。

 フロントコートには13年に最優秀躍進選手賞(MIP)を獲得後も飛ぶ鳥を落とす勢いで選手としての評価を高めてきたPG13ことジョージ、フロントラインの選手として最も先発出場を果たしたオルドリッジ(730試合/全体3位)、そしてここ3年間でMIP(17年)とMVP(19年)に輝いたアデトクンボが選出されている。

全盛時は過ぎていたものの、コービー(右)とウェイド(左)の選出は文句なしだろう[写真]=Getty Images

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