2019.08.29

3x3のプロリーグ“BIG3”でMVPに輝いたジョー・ジョンソン、NBA復帰なるか?

一昨季以来のNBA復帰を狙うジョンソン[写真]=Getty Images
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シクサーズやバックス、ペリカンズなど複数のNBAチームが38歳に興味あり

 3x3のプロバスケットボールリーグとしてアメリカで行われている“BIG3”は、リーグ創設から3シーズン目を迎えた。このリーグには独自のルールとして4ポイントショットがあり、12チームとなった今年も、エンターテインメントとして盛り上がりを見せている。

 出場選手の中にはアマレ・スタッダマイヤー(元フェニックス・サンズほか)やレジー・エバンス(元シアトル・スーパーソニックスほか)、CJ・ワトソン(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)、マイク・ビビー(元サクラメント・キングスほか)といった元NBA選手がいる。

 そんな中、今年はトリプレッツに所属するジョー・ジョンソン(元アトランタ・ホークスほか)が他を圧倒するパフォーマンスを見せている。主要11項目のうち、実に7項目でトップ5にランクイン。

 シーズン通算175得点(平均21.9得点)、31アシスト(平均3.9本)、フィールドゴール成功数63本、4ポイントショット成功数4本はリーグトップで、60リバウンドは3位、9スティールは2位、3ポイント成功数16本は2位と堂々たる成績を残し、リーグMVPに選出。

 ジョンソン率いるトリプレッツは、9月2日(現地時間1日)にロサンゼルスで“BIG3”のチャンピオンシップを戦うことになるのだが、ジョンソンはNBAに復帰する可能性があると『The Undefeated』が29日(同28日)に報道。

 リーグの情報筋が同メディアへ伝えたところによると、ジョンソンは30日(同29日)にフィラデルフィア・セブンティシクサーズとワークアウトを行うという。

 さらに、38歳のジョンソンに対して、ロサンゼルス・クリッパーズ、ミルウォーキー・バックス、デンバー・ナゲッツ、ニューオーリンズ・ペリカンズがワークアウトすることに関心を示していると同メディアが報じている。

38歳になったものの、ジョンソンのスキルとシュート力は健在[写真]=Getty Images

 先週、ニューオーリンズで行われた試合にはペリカンズのアルビン・ジェントリーHC(ヘッドコーチ)とバスケットボール運営部門副代表のデイビッド・グリフィンが会場まで見に来ていたという。

 ジョンソンは2001年のドラフト1巡目10位でボストン・セルティックスに指名されると、セルティックス、サンズ、ホークス、ブルックリン・ネッツ、マイアミ・ヒート、ユタ・ジャズに所属。一昨季はジャズとヒューストン・ロケッツでプレーしていた。

 これまでのキャリア17シーズンで1,276試合(うち先発は1,091試合)に出場し、平均34.7分16.0得点4.0リバウンド3.9アシストを記録してきたジョンソンは“Iso Joe”(アイソ・ジョー)、“Big Shot Joe”(ビッグショットジョー)という異名のとおり、1対1で抜群の強さを誇り、勝負どころのクラッチショットを難なく沈めることができるフォワード。

 昨季はNBAでプレーしていないものの、ジョンソンにはまだNBAでプレーできるスキルがあることは今年の“BIG3”で証明されているだけに、ワークアウトの結果次第でNBA復帰の可能性は十分ありそうだ。

ホークスではエースとして活躍していたジョンソン(左)、今季はNBAでプレーできるか?[写真]=Getty Images