2020.01.09
12月2日(現地時間1日)終了時点で、ゴールデンステイト・ウォリアーズはまさかの4勝17敗。昨季までの5シーズン全てにおいて、NBAファイナルという頂上決戦へ進出し、3度の優勝を飾ったチームは、リーグワーストの成績にとどまっている。
クレイ・トンプソンが昨季のNBAファイナル第6戦で左膝前十字靭帯を断裂したため、今季全休の可能性が高いと報じられており、今夏のフリーエージェント(FA)戦線では多くのベテラン陣がチームを去ったため、苦戦することが予想されていたとはいえ、ここまで低迷するとは思わなかったというのが大方の意見だろう。
だが今季のウォリアーズは相次ぐケガに悩まされている。ここまで全21試合に出場したのはグレン・ロビンソン3世を含む3選手のみ。新人のエリック・パスカルが平均17.0得点5.3リバウンド、アレック・バークスが平均15.0得点4.5リバウンド2.7アシストと奮闘しているものの、ここ7試合で5敗と復調の兆しは見えてこない。
現在、ケガのため戦線離脱しているのはディアンジェロ・ラッセル(右手親指)、ケボン・ルーニー(神経症)、ジェイコブ・エバンス(左外転筋)とステフィン・カリー(左手第二中手骨)だ。
特にカリーはウォリアーズにおいて最も重要な基盤と言っていい存在。開幕4戦目で負傷後、最低でも3か月の戦線離脱がチーム側から発表されており、今季中に復帰できたとしても春先になるため、ウォリアーズは厳しい状況が続いている。
そんな中、カリーが地元メディア『NBC Sports Bay Area』へ近況を語っていたのでお届けしたい。
カリーは「ケガをした時、僕はいつも現実から目をそらしてしまう。僕のキャリアにおいて、こんなに長い間欠場する初めてのケガなんだ。これまでだとたぶん、5~6週間くらいが最長だった」と切り出すと、現状についてこう胸の内を明かした。
「自分の競争心という面において、すごくつらいね。僕が最も恋しいのは、バスケットボールをして、ロッカールームでチームメートたちと行動を共にできないこと。僕は今、すごくプレーしたい。(今シーズンは)3試合とちょっとしかプレーできていないから、3か月も欠場するなんてなんだか変な感じさ」
カリーは今季から新たになったホームアリーナ、チェイス・センターへリハビリのために向かっており、試合の間はベンチに座っているのだが、「まったく慣れていない環境だからね。でも(選手やスタッフが)誰もいない時間を楽しんでる。シーズンの途中で、これまで体験したことのない経験だからね。ただただ不思議な感じさ」とカリー。
ウォリアーズは今季、成績不振により、来年のドラフトで高い指名権を得るためにタンキング(意図的に負けること)をするのでは、という声もあるが、カリー自身は今季中に復帰するプランを表明しているため、シーズン後半戦のどこかでコートに立つだろう。
現時点で、ウォリアーズはカリーがラインナップに戻ったとしても、激戦区のウェスタン・カンファレンスでプレーオフに出場する可能性は低いと言わざるをえない。それでも、現有戦力で来季以降も臨むのであれば、少しでも若手選手たちとコート上でプレーし、手ごたえをつかんでおきたいところだ。
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