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今シーズンのゴールデンステイト・ウォリアーズは、主力選手たちの相次ぐケガと大幅なロスター変更によるケミストリー構築に苦しみ、12月25日(現地時間24日)の時点で7勝24敗とウェスタン・カンファレンスの最下位。ニューヨーク・ニックスに並んでリーグでワースト2位の成績に落ち込んでいるこの光景は、3回の優勝を含む輝かしい過去5年間を知っているならば、より衝撃的な事実だ。
ウォリアーズを指揮し始めた2014-15シーズンから、これまで常にチームをファイナルへ導いてきたスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、6シーズン目にして初めてここまでの崩壊と再構築に真摯に取り組んでいる。今季のトレーニングキャンプにて、王朝時代の主力選手たちが退団して若い選手たちが多くやってきたことで、システムとケミストリー浸透のために細かい要素に取り組む姿勢を示していた。そしてそれはシーズンがある程度消化した現在でも、全く同じ考えを貫いている。
「細部だ。基本的な細部についてだ。欠落がないかに目を凝らしている」と、『The Athletic』のアンソニー・スレーター記者のインタビューに応じたカーHC。チームが苦しい中でも、「何が欠如しているのか、どうすれば解決できるかを見つけることに今はフォーカスしている」と語り、「だからこそ(アシスタントコーチの)マイク・ブラウンとロン・アダムズをより頼りにしている。2人はコーチである自分よりも、より細部に注意を払うことのできる存在だ」と、ACの役割が重要視される現代NBAにおいて、信頼するスペシャリストについても触れた。
「細部を追求する」というのは、多くの超一流選手やコーチたちが日頃から気をつけているように、カーHCの今季の大きなテーマなのだろう。かつて現役時代に名将フィル・ジャクソン元HCとサンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポビッチHCの下でプレーした経験も、きっとコーチングに影響を与えているはずだ。カーHCは最後に自身のコーチングにおける大切なことを、以下のように述べた。
「私は大部分のコーチングとは、それぞれの対話であると信じている。そしてチームにおけるやりとりだ。グループとしても個人としても言葉をかけること、それこそが最終的にもっとも重要なパートだ。だが細部と基本的なこともまた重要な要素だ。今季はそれについてどのように指導するか、何が大切なのかに気づくシーズンとなっている」
リーグの頂点を極めた球団が、驚くべき早さで力を失っていく光景は非常にショックな出来事だろう。だがカーHCは活路を見出すために1つずつ課題を丁寧にクリアしようと奮闘し、虎視眈々と準備に取り組んでいる。ウォリアーズの次なる栄光はここから始まるのかもしれない。
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