2020.02.04
2019-20シーズンは早くもシーズンの4分の1を消化し、チームそれぞれの完成度や状況が浮き彫りになってきている。球団ごとに強みを把握したうえで弱点をいかにして克服するかが課題となっていくことだろう。今季は12月16日(現地時間15日)を迎えたことで、今夏オフシーズンに契約を交わしたリーグのおおよそ4割の選手たちがトレード可能となった。この解禁日を境に多くの球団同士が水面下でトレードの議論を継続し、そしていくつかの情報はリークされ、毎年のようにファンやリーグの間では多くの噂が広がることだろう。
今シーズン5勝23敗とウェスタン・カンファレンス最下位で非常に苦しんでいるゴールデンステイト・ウォリアーズも例外ではない。昨季までの5年間ファイナルに進出し続け、2連覇を含む3回の優勝を誇った王朝は、いまや主力選手たちの相次ぐケガとケミストリー構築に苦しんでいる。そうして予想以上の敗戦を経て、来季に希望を繋げるための対価を得るために、今季新加入したばかりのディアンジェロ・ラッセルを放出するのではという噂が絶えないのである。
このラッセルのトレードの噂に関して、ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は『NBC Sports Bay Area』のインタビューで以下のようにコメントした。
「彼はここまで本当によくやってくれている。彼は素晴らしいチームメートで、ここでのポジションを確固たるものにするために、求めているものすべてをこなしているんだ。だがここはNBA。我々は何がこの先やってくるのかわからないし、何が起こるかもわからない。だからこれは一般的には難しい立場だ。だが彼にとって、特にこの普通ではない状況の中で本当にうまくコントロールしている」
「トレードの噂に心配になってエナジーを無駄にはしない」と先日は自らコメント残していたラッセルは、今季は平均22.4得点3.6リバウンド6.1アシストをマーク。現在23歳で今シーズンはキャリアハイ52得点を達成したことも踏まえると、トレードバリューは高いかもしれない。あくまで噂に過ぎないが、果たしてウォリアーズが今後本気でトレードを模索しているのか注目していきたい。
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