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12月15日(現地時間14日)を終え、NBAは各チームが25試合前後を消化。イースタン・カンファレンスでは18連勝中のミルウォーキー・バックスが24勝3敗、ウェスタン・カンファレンスでは6連勝中のロサンゼルス・レイカーズが23勝3敗でそれぞれトップに立っている。
だが意外なことに、毎年多くのトレードが成立するNBAにもかかわらず、今季は8、9、10、11月と4か月連続でトレードがなく、12月もここまでトレードが成立していない。
『HoopsHype』によると、ロックアウト(1998-99、2011-12シーズン)を除いて、ここまでトレードが成立していないのは1968年以降初で、なんと51年ぶりの珍事だという。
そこで同メディアは数人のNBAエグゼクティブへこのことについて尋ねたところ、あるエグゼクティブからこんな答えが返ってきたと報じている。
「実に多くの選手たちが新たなチームに入った。だから複数のチームが今もなおロースターに何が必要なのかを模索している。どれだけ多くのスター選手が(今夏に)所属チームを変えたか見てくれ。おそらく、それが最大の理由だと思う」。
今夏のフリーエージェント(FA)戦線で、昨季オールNBAチームに選出された6選手が移籍。ポール・ジョージとカワイ・レナードはロサンゼルス・クリッパーズ、ケビン・デュラントとカイリー・アービングはそろってブルックリン・ネッツへ移籍するなど、超強力タッグを形成。
さらに、アンソニー・デイビスがレイカーズ、ジミー・バトラーがマイアミ・ヒートへトレードされるなど、オールNBAチーム入りしていなかったリーグ有数の実力者たちも移籍しており、今季は勢力図が大きく変わったと言っていいだろう。
また、別の理由としてそのエグゼクティブは2ウェイ契約を理由に挙げた。一昨季から適用されたこの契約は、NBAチームと45日間まで帯同でき、試合や練習に参加して経験を積むことができるもので、通常はGリーグでプレーする選手である。渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ/メンフィス・ハッスル)は昨夏、グリズリーズと2年間の2ウェイ契約を結んでいた。
ケガ人が続出したとしても、この2ウェイ契約の選手をGリーグから呼び、NBAチームでプレーさせることで、「戦力不足をある程度カバーできる」と語っていた。
ゴールデンステイト・ウォリアーズは、クレイ・トンプソン、ステフィン・カリーが長期離脱しているほか、ドレイモンド・グリーンやディアンジェロ・ラッセルもケガにより数試合欠く中、2ウェイ契約を結んでいるカイ・ボウミンやデイミオン・リーを積極的に起用しており、トレードまでは行っていない。
もっとも、ケビン・ラブ(クリーブランド・キャバリアーズ)やアンドレ・イグダーラ(メンフィス・グリズリーズ)、マリーク・ビーズリー(デンバー・ナゲッツ)など、トレードのウワサがある選手たちがいるのも事実。
来年2月7日(同6日)のトレードデッドラインまでに、トレードが成立しないということはありえないものの、今季のようにここまでトレードが成立しないことは滅多にないだけに、今後大きな動きがあるかもしれない。
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