2020.02.06

イグダーラの移籍先はイースト上位のヒートに決定! 2年約33億円の延長契約に合意

複数のプレーオフチームが関心を示していたイグダーラの移籍先はヒートとなった[写真]=Getty Images
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 2月6日(現地時間5日、日付は以下同)、マイアミ・ヒートメンフィス・グリズリーズの2チーム間でトレードが合意に達したと『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じた。

 さらに、7日のトレードデッドラインまでに、この2チームはオクラホマシティ・サンダーを交えて、ヒートがダニーロ・ガリナーリを獲得する複雑なトレード成立を狙っているという。

 リーグの情報筋が同記者へ伝えたところ、6日の時点で両チームが獲得したのは以下のとおり。
※チーム名は略称

■ヒート獲得
アンドレ・イグダーラ

■グリズリーズ獲得
ジャスティス・ウィンズロウ

バトラーも絶賛するベテランを手にしたヒート、グリズリーズも戦力増強に成功

 昨年7月8日に正式に成立したトレードで、イグダーラはゴールデンステイト・ウォリアーズからグリズリーズへ移籍したものの、チームへ合流することはなく、他チームでプレーすることを望んでいた。

 ウォリアーズの主軸の1人として、イグダーラは昨季まで5年連続でファイナルへ進出。その中で3度の優勝を勝ち取り、2015年にはファイナルMVPを獲得した実績を誇る。198センチ97キロと筋骨隆々の肉体を持つ36歳のベテランは、オフェンスではボールハンドラーからフィニッシャーを務めることができ、ディフェンスではスイッチして複数のポジションをガードできるだけでなく、エースストッパーとしても機能するオールラウンダー。

イグダーラは現役4位の145試合というプレーオフ出場経験を誇る大ベテラン[写真]=Getty Images

 今季終了後に契約が満了するイグダーラは、ヒートへの移籍が合意に達したことで、2年3,000万ドル(約32億7,000万円)の延長契約を締結。2年目となる2021-22シーズンはチームオプションだと同メディアが報じている。

 イグダーラは6日夜に、『Undefeated』のインタビューでフィジカルチェックを受け、プレーする前に「数日間が必要」と口にし、ヒートへ加入したことについては「すごく興奮している」とコメント。

 ヒートは同日、ロサンゼルス・クリッパーズに111-128で敗戦。試合後、ジミー・バトラーはイグダーラ加入について「(彼が持ち込むのは)勝利することだ。彼は(オフェンスとディフェンスの)両エンドで何をすればいいかを熟知している。超スマートな男だ。彼にできないことはない。俺たちはたくさんのピースを手にした。彼は間違いなく多くのものをこのチームに加えてくれるだろう」と期待を寄せている。

ウィンズロウはグリズリーズで心機一転を図る[写真]=Getty Images

 一方のグリズリーズは、今季プレーしていないベテランを放出し、23歳の万能戦士を手に入れた。198センチ102キロを誇るウィンズロウは、今季ケガのため11試合(うち先発は5試合)しか出場していないものの、平均32.0分11.3得点6.6リバウンド4.0アシストを残しており、戦力アップに成功したことは言うまでもない。

 また、グリズリーズはこの日ディロン・ブルックスと3年3,500万ドル(約38億1,500万円)の延長契約に合意。キャリア3年目のブルックスは、新人王最有力候補のジャ・モラントと先発バックコートを形成し、平均28.3分16.1得点3.4リバウンド2.1アシストをマーク。

 モラント、ジャレン・ジャクソンJr.を擁するグリズリーズが、ブルックスやヨナス・バランチュナスジェイ・クラウダーブランドン・クラークといった主軸にウィンズロウを加えたことで、プレーオフへ出場できるか注目していきたい。

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