2020.02.12
今夏オフシーズン、ゴールデンステイト・ウォリアーズからメンフィス・グリズリーズへトレードされたアンドレ・イグダーラ。リーグを代表するエリートディフェンダーとして広く認知されているが、球団との合意の上で今季はトレーニングキャンプからチームと合流を果たしていない。グリズリーズは現在再建中であるが、イグダーラ本人は強豪球団で優勝争いを望んでいるのだろうという見解が示されている。
これに対し多くの強豪球団がイグダーラの獲得に興味を示していると以前から報道されており、ロサンゼルス・クリッパーズ、ロサンゼルス・レイカーズ、ダラス・マーベリックス、ヒューストン・ロケッツなどが挙げられている。彼のような実績ある強力なウイングの獲得は、間違いなくチームに大きな恩恵を与えるだろう。だが12月16日(現地時間15日)で今夏に新たに契約を交わしたリーグの約4割の選手たちがトレード可能になった現在も、グリズリーズ側の彼に関するトレードの強気な姿勢は崩していないようだ。
『Heavy.』によると、グリズリーズはイグダーラのバイアウトには関心を持っておらず、彼の見返りに1巡目指名権を求めているとのこと。これまでの姿勢を一切崩すつもりはないようだ。再建をさらに進めたいグリズリーズが彼の選手としての価値を利用し、強豪球団から将来の指名権を引き出そうとする動きは理解できる。だが問題は、相手側が現在の自分たちの状況と手持ちのアセットを考慮した上で、どれだけイグダーラを評価しているかという点だろう。
来年1月で36歳になるイグダーラの契約額は1719万ドル(約18億3933万円)で今季限りで契約は切れる。もし今季こそが優勝の最大のチャンスだと考えるなら、ジェームズ・ハーデンが全盛期でマイク・ダントーニHC(ヘッドコーチ)の今季以降の去就が噂されるロケッツが勝負を仕掛けるかもしれない。対してマブスはルカ・ドンチッチやクリスタプス・ポルジンギスがまだ若く、焦る理由もない。きっと他の球団も獲得の機会をうかがっているだろうが、最終的にどのようなトレードが成立するのか、ファンの創造性を刺激する非常に目が離せない内容だ。
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