2020.02.08

史上3人目の大台に達したラッセル・ウェストブルック「健康でいられることに感謝」

通算2万得点を故郷で達成したウェストブルック[写真]=Getty Images
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大柄なレイカーズ相手に201センチ以下の選手たちのみで競り勝ったロケッツ

 2月7日(現地時間6日、日付は以下同)に行われたロサンゼルス・レイカーズ戦。ヒューストン・ロケッツはリムプロテクター兼リング下のフィニッシャーとして君臨していたクリント・カペラ(現アトランタ・ホークス)を4チーム間のトレードで放出後、初の試合となった。

 ジャベール・マギー(213センチ)、アンソニー・デイビス(208センチ)、レブロン・ジェームズ(206センチ)と、先発に2メートル超えの選手を複数擁するレイカーズに対して、ロケッツはダヌエル・ハウスJr.(198センチ)が最も高いというスモールラインナップ。

 奇策と言ってもおかしくはない布陣で臨んだロケッツだったが、ほとんどの時間帯でリードしていたのはロケッツ。同点9回、リードチェンジ12回の末、アウェーのロケッツが121-111で勝利をモノにした。

「毎回、何か違うことをトライする時というのは、選手たちがそのことを信じなければならない。でも彼らは挑戦し続けてくれたよ。今夜はただの1試合だったが、自信は持っているよ」

 マイク・ダントーニHC(ヘッドコーチ)が試合後に明かしたように、ロケッツの選手たちはビッグマン不在の中、ディフェンスではダブルチームやカバーで助け合い、オフェンスではスペースを有効活用して得点を量産。

 タイソン・チャンドラーとアイザイア・ハーテンスタインという2人の7フッター(213センチ)が出場選手登録されていたものの、この日プレーした選手の中で最も身長が高かったのは新加入のロバート・コビントン(201センチ)。

 ロケッツデビュー戦となったコビントンは、7投中4本の3ポイントを沈めるなど計14得点に8リバウンド4アシスト2スティール2ブロックの大暴れ。勝負どころで長距離砲を沈めるなど、出場時間帯における得失点差で両チームトップの+16という見事な活躍を見せた。

「コートに出て、大きなインパクトを残すことができたんだから、大きな意味がある。コーチ陣とチームメートたちが僕を信じてくれていることを示すことができたよ」とコビントン。

ロケッツデビュー戦で早速インパクトを残したコビントン[写真]=Getty Images

41得点を奪ったウェストブルックが“ビッグO”とレブロンに次ぐ偉業達成

 ベン・ゴリバー記者は試合後、ジェームズ・ハーデンが「俺たちは決して小さいわけじゃない。もちろん、高さという面では小さい。だが俺たち1人1人には大きなハートがある。どんな相手だろうと、俺たちは競い合うことができるんだ」と語っていたと報じている。

 レイカーズ戦で、ロケッツはラッセル・ウェストブルックがゲームハイの41得点に8リバウンド5アシスト、エリック・ゴードンが15得点、ハーデンが14得点7リバウンド7アシスト、ハウスJr.が13得点、PJ・タッカーが11得点6リバウンドをマーク。

 両チームワーストとなる8本のターンオーバーを記録したウェストブルックだが、フィールドゴール28投中17本(うち3ポイントは2投中1本)、フリースロー8投中6本を沈める高確率でロケッツをけん引。

持ち前のアグレッシブなドライブで点を積み重ねたウェストブルック[写真]=Getty Images

 また、故郷カリフォルニア州で行われたレイカーズ戦で、ウェストブルックは通算2万得点(2万7得点)に到達。さらに6,104リバウンド、7,212アシストを記録していることで、NBA史上3人目となる通算2万得点、7,000アシスト、6,000リバウンド以上をクリアしたエリートクラブへ仲間入り。

 “ビッグO”ことオスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズほか)、レブロンに次ぐ3人目の偉業を達成したウェストブルックは「ありがたいこと。健康でいられることに感謝している。本当に多くのすばらしいチームメートたちがいてくれたことに感謝している」と語っていた。

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