2020.07.25
昨夏アンソニー・デイビスとの超大型トレードで、ロサンゼルス・レイカーズからニューオーリンズ・ペリカンズへと移籍したブランドン・イングラムは、キャリア4年目の今季、大ブレイクしている。
昨年のドラフト全体1位指名のザイオン・ウィリアムソンがケガのため出遅れる中、開幕から先発パワーフォワードとして出場し、チームトップのフィールドゴール試投数(平均18.0本)を記録するエースに就任。
イングラムはここまで56試合に出場して、いずれもキャリアハイとなる平均34.3分24.3得点6.3リバウンド4.3アシスト1.0スティールをマーク。昨季までの3シーズンは1試合平均1.0本未満だった3ポイントも、今季は平均2.4本を沈めており、成功率も38.7パーセントと上々。フリースローも試投数(同5.9本)、成功数(同5.1本)、成功率(85.8パーセント)ともにキャリア最高のパフォーマンスを見せている。
ヘッドコーチによるリザーブ投票でオールスターに初選出された22歳は、ザイオン、ロンゾ・ボールと共にペリカンズが誇るヤングコアの中核としての地位を確立。オールスター後はザイオン(平均25.2得点)、ドリュー・ホリデー(同21.1得点)に次ぐ21.0得点と少しダウンしているものの、チームに不可欠な存在なのは間違いない。
昨秋、イングラムと同じく2016年のドラフト同期が次々と高額な延長契約を締結。ベン・シモンズ(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)とジャマール・マレー(デンバー・ナゲッツ)、パスカル・シアカム(トロント・ラプターズ)がマックス契約を手にしたほか、ジェイレン・ブラウン(ボストン・セルティックス)、バディ・ヒールド(サクラメント・キングス)、ドマンタス・サボニス(インディアナ・ペイサーズ)らが延長契約に成功。
その一方で、イングラムは新天地に加入したばかりということもあり、延長契約を保留。今季終了後、制限付きフリーエージェント(FA)となる。今季のイングラムは、ここまでリーグ全体で7人しかいない平均24得点6リバウンド4アシスト以上を残しているため、マックス契約あるいはそれに近い高額な契約を手にすることができるはず。
3月19日(現地時間18日)に『cleveland.com』へ掲載された記事の中でも、ペリカンズはイングラムへどれだけ高額なオファーが届こうとも、マッチして引き留める見込みだと報じているため、今季急成長を遂げたオールスターフォワードは、来季もペリカンズのユニフォームを身にまとうに違いない。
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