2020.05.08
3月25日(現地時間24日、日付は以下同)。アトランタ・ホークスのトップスコアラー、トレイ・ヤングがツイッターでファンからの質問に応じた。
ルーキーシーズンとなった昨季から、ヤングはホークスの先発ポイントガードを務めており、昨季はジョン・コリンズ(平均19.5得点)に次ぐ平均19.1得点に8.1アシストをマークし、満票でオールルーキーファーストチームに選出。
ヤングは今季、ここまでいずれもチームトップかつリーグ4位の平均29.6得点、リーグ2位の9.3アシストを残し、2年目でオールスターのスターター入りを果たした21歳のスコアリングガード。ホークスと対戦するチームは、最重要人物としてヤングにはベストなディフェンダーをぶつけてくるのだが、「ベストディフェンダーの上位3人は?」というファンの質問に、ヤングは「ドリュー・ホリデー、クレイ、カワイだね」と返答した。
キャリア10年を誇るホリデー(ニューオーリンズ・ペリカンズ)は、昨季まで2年連続でオールディフェンシブチームに選出された攻防兼備の実力者。190センチ92キロという強じんな肉体を駆使してマッチアップ相手を苦しめる選手。
クレイ・トンプソン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)はナチュラルポジションがシューティングガードだが、ディフェンスではボールハンドラー(主にポイントガード)にマッチアップし、極力ファウルをせず、粘り強く相手に張り付いてショットミスを誘発する。
左膝前十字靭帯断裂のため今季は全休しているが、昨季初めてオールディフェンシブチーム入りした実績を誇り、選手間でディフェンスに対する評価が高い1人。
カワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)は言わずと知れた名ディフェンダーの1人。サンアントニオ・スパーズ在籍時に最優秀守備選手賞を2度も獲得したレナードは、大きくて長い腕と高い身体能力を兼備し、プライドを持ってストッパー役をこなす。オフェンス面でもエースとしての役割をこなしつつ、ディフェンスでも抜け目ない。
また、ファンからの質問で「歴代ベスト5」についても聞かれたヤングは、下記の5人を挙げていた。
■ヤングがセレクトしたNBA歴代ベスト5(チーム名は略称)
1.レブロン・ジェームズ(レイカーズ)
2.マイケル・ジョーダン(元ブルズほか)
3.コービー・ブライアント(元レイカーズ)
4.ケビン・デュラント(ネッツ)
5.スティーブ・ナッシュ(元サンズほか)
シュート力を最大の武器とするスコアリングガードのヤングが挙げたのは、ビッグマン不在の5選手。コービーとナッシュについては昨夏ともにワークアウトしたことを明かしており、今年1月末にヘリコプター墜落事故でこの世を去ったコービーについては「彼は僕のことを誇りに思うと言ってくれたし、ジジ(次女ジアナの愛称)や子どもたちにとって、ロールモデルとなって尊敬されるような選手になり続けることを望んでいる」と1月27日のワシントン・ウィザーズ戦後の会場インタビューで話していた。
ナッシュについても、「彼とのワークアウトで、僕は多くの質問を彼に投げかけたんだ。ピック&ロールやゴール下へのフィニッシュなどについてね。彼は多くのアドバイスを僕に与えてくれて、僕はそれを利用して自分のゲームをより良くすることができる。だから彼と過ごせたことは素晴らしいことだった。信じられない体験だったよ」と『ESPN』へ語っており、両選手ともヤングにとってアイドルだったことが分かる。
レブロン、ジョーダンは史上最高と評されるスーパースター。デュラントについても、NBA歴代6位のキャリア平均27.02得点を誇る史上有数のスコアラー。208センチ108キロのサイズでガードのような動きができ、豊富なスキルとどこからでもリングを射抜くことができるシュート力を持っている。
ベスト5について聞かれて「僕ではない」と答えたヤング。ベストプレーヤーと称されるにはまだまだ時間がかかることは間違いないものの、キャリア2年目でオールスターへと飛躍を遂げたスコアリングガードは、今後も選手として進化を続けていくと期待したい。
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