2020.04.25
4月22日(現地時間21日、日付は以下同)。現地記者たちとの『Zoom』による電話取材に応じたデンバー・ナゲッツのマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)が、MJことマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)とレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)の違いについて語った。
マローンHCは2015-16シーズンからナゲッツの指揮官を務めているものの、05-06シーズンから5シーズン、クリーブランド・キャバリアーズでアシスタントコーチ(AC)を務めていた。
そしてその期間はちょうどレブロンの“第一期キャブズ時代”にあたる。レブロンが07年にキャブズをフランチャイズ史上初のNBAファイナル進出へと導き、08-09シーズンからキャブズが2季連続でリーグ最高勝率を記録し、レブロンが2年連続でシーズンMVPに輝いた時である。
“史上最高”を意味する“G.O.A.T.論”について、マローンHCはこう話している。
「いったい誰が“G.O.A.T.”なのかは常に繰り広げられている議論だ。マイケルは間違いなくその話題に入るし、歴代最高の選手。彼がその話題に入らないことは滅多にない。私はレブロン・ジェームズを5年間コーチしてきて、良好な関係を築いてきた。だがジョーダンが持つ物の見方、恐ろしいまでの闘争心と同じものは備わっていなかった。でも、レブロンはほぼ間違いなく(ジョーダンと同じく)歴代最高の選手だ」。
だがマローンHCはジョーダンを「偉大な選手という表現でとどめることはできない」と切り出し、こう続けた。
「彼は絶対に勝利したいとなれば、胸元をつかんで張り裂けそうなほど引っ張ったかもしれない。そんな選手はそう頻繁に見れるものじゃない。彼は毎晩、そういったものすごく攻撃的な要素を持ち込んでいたんだ。だからこそ、(引退して)何年も経った今でも史上最高と評されているのさ」。
レブロンがオールラウンドなプレーで毎試合勝利すべくプレーしているのは周知の事実。それはキャリア17年目の今季も鍛え抜かれた肉体とリーグ最高級のバスケットボールIQを駆使して、チームのために粉骨砕身していることからも分かるはず。
マローンHCはジョーダンが持つ特異な個性、キラーインスティンクト(殺し屋の本能)について語っており、両選手にはアプローチの違いがあるということを言いたかったのだろう。
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