2020.05.11

ブルズ後期3連覇で主力を務めたトニー・クーコッチ「デュラントがベストプレーヤー」

シックスマンとして、ブルズの後期3連覇に貢献したクーコッチ[写真]=Getty Images
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トライアングル・オフェンスを例に出してデュラントの多彩さを称賛

 5月10日(現地時間9日、日付は以下同)。元NBAプレーヤーのトニー・クーコッチ(元シカゴ・ブルズほか)が『NBA subreddit』でファンとのQ&Aに応じた。

 1990年代後半に3連覇を達成したブルズでシックスマンを務めた208センチのクーコッチは、マイケル・ジョーダン、スコッティ・ピペン(共に元ブルズほか)に次ぐ第3の得点源、そしてプレーメイカーとして活躍したフォワード。

 当時リーグ史上最多勝記録を樹立した95-96シーズン(72勝10敗)には平均26.0分13.1得点4.0リバウンド3.5アシストをマークし、最優秀シックスマンに輝いたオールラウンダーは、通算13シーズンをプレーして平均26.3分11.6得点4.2リバウンド3.7アシスト1.0スティールを残してきた。

 ブルズで7シーズン過ごした後、クーコッチはフィラデルフィア・セブンティシクサーズ、アトランタ・ホークス、ミルウォーキー・バックスでプレーしてきたのだが、やはりブルズの印象が強い。

 ファンから現代のNBAでベストなプレーメイカーは誰か、と聞かれたクーコッチは、現役最高級のフォワード2人の名前を挙げていた。

「レブロン(ジェームズ/ロサンゼルス・レイカーズ)はポイントガードとして長い間、誤解されてきた。でも彼がやっていることはすごいこと。ただ、私の個人的な意見を言わせてもらうと、NBAのベストプレーヤーはケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)だね」。

 208センチ108キロのデュラントは、高さと長さを併せ持ち、豊富なスキルを備えたリーグ史上最高級のスコアラ―。シュートレンジも広く、打点の高さも群を抜いており、自ら得点するだけでなく、キャッチ&シュートなどチームでデザインされた中でも得点することが可能。

クーコッチはドライブ、パス、シュートと3拍子そろった選手として活躍した[写真]=Getty Images

 クーコッチはブルズを3連覇へと導いたトライアングル・オフェンスを例に出してこう続けていた。

「彼はいとも簡単にボールを運べるし、トライアングル・オフェンスではポイントガードだけでなく、ポストやコーナーでもできるだろう。あのシステムではポイントガードを必要としなくて、複数のポジションをプレーでき、スキルが備わった選手が同じチーム内に3、4人いるんだ」。

 ブルズが最後に優勝した97-98シーズンを追跡したドキュメンタリー『ザ・ラストダンス』は11日に第7、8話が公開される。レギュラーシーズンをリーグトップタイの62勝20敗で終えたブルズ、そしてクーコッチがプレーオフで見せたラストランに注目していただきたい。