2020.06.20
新型コロナウイルスの感染拡大を防止すべく、NBAは3月13日(現地時間12日、日付は以下同)からレギュラーシーズンを中断。ダラス・マーベリックスのスーパーエース、ルカ・ドンチッチは中断後、ダラスで隔離された中で生活していたが、その後母国スロベニアへと帰国。
その後ドンチッチは12歳の頃から親交があるトレーナー、ジューレ・ドラクスラーと共に、トレーニングに励んできたという。8月1日からフロリダ州オーランドでNBAのシーズンが再開されることが決まり、ドラクスラーは6月8日にスロベニアの『RIA Novosti』へ現状についてこう話していた(『Eurohoops.net』による翻訳)。
「私たちはこの3週間、一緒に活動しているよ。ルカはそれまで隔離されていて、自宅で個別のトレーニングをしてきたんだ。この3週間というもの、NBAのシーズン再開に備えて、ハードなトレーニングをしている」。
昨季の新人王ドンチッチは、キャリア2年目でオールスターのスターター枠に選出されるなどリーグ有数の選手へと成長。足首の捻挫などで計13試合を欠場したものの、平均28.7得点9.3リバウンド8.7アシスト1.1スティールという見事な成績を残し、マブスをウェスタン・カンファレンス7位の40勝27敗(勝率59.7パーセント)へと導く殊勲者となった。
シーズン中断となった後、チームの練習施設が解禁されるまでの間、選手たちは自宅でコンディションを保ってきたのだが、自宅にトレーニングジムがある選手はレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)やジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)といったごく少数で、多くの選手たちは本来の設備にはほど遠い環境でやってきた。
「ほとんどの選手たちはコンディションを保つことに苦しんできた。それはドンチッチも例外ではない。我々はダラスでこなしている彼の役割を理解している。彼は毎日成長しているんだ。努力を重ねているよ。シーズン再開に向けて、最高の準備ができるように捧げてきた」とドラクスラーは言う。
マブスが2016年以来初のプレーオフ出場を果たすためには、ドンチッチの多方面に渡る活躍は不可欠。それは本人もドラクスラーも十分に理解している。「彼はベストシェイプではない。それは普通のことなんだ」とドラクスラーは切り出し、こう続けた。
「NBAの試合が7月末まで行われることはないのだから、完全な状態へ戻すまでには十分な時間がある。でもね。今すぐにでもプレーする準備はできていると思うよ」。
ドンチッチ擁するマブスは、8位のメンフィス・グリズリーズ(32勝33敗/勝率49.2パーセント)とは7.0ゲーム差をつけているため、シーズン再開後のレギュラーシーズン8試合で全敗したとしても、プレーオフへと出場する可能性は十分ある。
だが5位のオクラホマシティ・サンダー(40勝24敗/勝率62.5パーセント)、6位のヒューストン・ロケッツ(サンダーと同じ)とは1.5ゲーム差のため、再開後に少しでも白星を増やし、シード順位を上げたいところ。
今後ドンチッチがアメリカに戻り、再びチームメートたちと合流してゲーム勘を取り戻し、ケミストリーを再構築していけるかに注目していきたい。
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