2021.04.04
今季NBAキャリア17年目、年齢も35歳といよいよ晩年に差し掛かりつつあるレブロン・ジェームズ。しかし衰えを感じさせないパフォーマンスでチームをけん引し、名門ロサンゼルス・レイカーズを再び頂点へと導こうとしている。このポストシーズンでは12試合に出場し、平均25.6得点10.0リバウンド8.7アシスト1.3スティール1.1ブロックをマーク。シリーズを勝ち進んでいくごとに攻守でギアを上げており、1年ぶりの『プレーオフ・モード』を体現している最中だ。
驚異的な活躍を続けるレブロンのキャリアは、時にマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)の偉大なキャリアと比べられることも少なくはない。そんななか、かつてデトロイト・ピストンズで2度の優勝を経験したレジェンドであるアイザイア・トーマスがレブロンについて言及。『Sports Illustrated』をとおして、「頂点に立つため、そこに居続けるために彼が抱いている飽くなき闘争心に敬服する」とコメントしている。
「これだけ多くのカテゴリーで支配的な選手を今まで見たことがない。特定の領域や部門で活躍しても、これほどまでにすべてを支配してきた選手を我々は見たことがないんだ」と、レブロンのオールラウンドなスタイルについても語る。またNBA歴代通算得点ランキングで1位(38,387得点)に君臨しているカリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか)の名を挙げると、「17年もの間、レブロンは失敗することなく多くを達成してきた。カリームは偉大な選手だったが、レブロンもまたここまで同じように多くを成し遂げてきた。レブロン・ジェームズは我々が目にしてきた選手のなかでも、この先最高の選手になるだろう」と、コメントしている。
カリームは42歳まで20年間現役生活を送り、キャリア晩年も高いレベルで競技に打ち込んでいた。また1985年のNBAファイナルを制した時、彼はすでに38歳でありながらもファイナルMVPに輝いている。そうした意味でもレブロンのパフォーマンスがカリームの晩年と重なることを、トーマスは示唆しているのだろう。果たしてレブロンが今季優勝するのか、そして今後どのような記録を築いていくのか、今後も目が離せない存在だ。
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