2020.09.18

レブロンがナゲッツの大黒柱ヨキッチを称賛「チームのベストプレーヤーというのは…」

ウェスト決勝に臨むレイカーズのレブロン(左)とデイビス(右)[写真]=Getty Images
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日本時間19日に幕を開けるウェスト決勝初戦を前にレブロンとADがコメント

「とても粘り強く、自信に満ちているし、すごく活発であり、コーチングが行き届いたチームだ」。

 9月18日(現地時間17日、日付は以下同)、ロサンゼルス・レイカーズレブロン・ジェームズが、この日行なわれたチーム練習後に19日から幕を開けるウェスタン・カンファレンス・ファイナルの対戦相手、デンバー・ナゲッツについてそう切り出した。

 レイカーズがここまで8勝2敗で勝ち上がってきたのに対し、ナゲッツは2シリーズ連続で第7戦まで戦い、フルセットの末に到達。しかも2シリーズとも1勝3敗という崖っぷちの状況から3連勝でシリーズを制している。

レイカーズ(左/コービー)とナゲッツ(右/カーメロ)がウェスト決勝で前回激突したのは2009年[写真]=Getty Images

 レブロンはそんなナゲッツについて「1勝3敗から舞い戻るためにはとてつもないエナジー、努力がいるし、必死にやらなければ決してできることじゃない。相手はそれを2度もやったんだ。レイカーズというチームから見ても、彼らがやったことはリスペクトするレベルにあるし、本当にすばらしいこと。相手がどれだけ多くのことができるのか。俺たちはシリーズを迎えるにあたり、そのことを把握しておかなければならないね」と話す。

 ナゲッツをけん引しているのはオールスターセンターのニコラ・ヨキッチと、プレーオフに入って超絶スコアラーとして覚醒したジャマール・マレー。前者はここまで平均25.4得点10.8リバウンド6.0アシストにフィールドゴール成功率51.5パーセント、3ポイント成功率44.0パーセント、後者も平均27.1得点5.0リバウンド6.4アシストに加え、フィールドゴール成功率50.2パーセント、3ポイント成功率49.1パーセントと絶好調。

 なかでもリーグ最高級の万能型ビッグマン(ヨキッチ)について、レブロンは「チームのベストプレーヤー、あるいはチームでベストプレーヤーの1人と評される選手というのは、自分自身のことを構うのではなく、チーム全体を引き上げることができる。そのことをグループに対してメッセージとして送るんだ」と高く評価していた。

 レイカーズにはここまで平均26.6得点10.3リバウンド8.8アシスト1.6スティール1.1ブロックを残すレブロンと、平均27.6得点10.9リバウンド4.1アシスト1.1スティール1.5ブロックをマークしているADことアンソニー・デイビスという、超強力タッグがいる。

 自身のキャリアでは初となるカンファレンス・ファイナルを迎えるデイビスは「俺たちは自分たちにしかフォーカスしちゃいない。(ロサンゼルス)クリッパーズでも、“LA対決”でもない。どのようにしてこのシーズンを終えるかということだけ」と意気込む。

「このチームは自由にプレーしているし、互いのためにプレーできているうえで、勝利も収めている」とヨキッチ

 一方、ナゲッツのマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)は2005-06から09-10までの5シーズン、クリーブランド・キャバリアーズでアシスタントコーチを務めており、レブロンの第一期キャブズ時代を見届けてきた。

「レブロンのことは知ってるよ。(キャブズで)彼の周りにいたからね。明日、相手はコートで我々にメッセージを送ってくるだろう。でもこのチームの選手たちはそれでは満足したりしない。(レイカーズとの対決は)最高のチャレンジになるだろうが、我々も相手のインテンシティ―にマッチできるさ」と自信をのぞかせた。

 ヨキッチはクリッパーズとのシリーズ第3、4戦のいずれかで手ごたえを掴んでいたことを明かし、レイカーズ相手に意気揚々と臨むことを宣言している。

「僕らはいいプレーができていて、皆がお互いのためにプレーできていると感じたんだ。その試合では負けてしまったんだけど、僕らは戦い続けた。その感覚をまた味わいたいと思っている。このチームは自由にプレーしているし、互いのためにプレーできているうえで、勝利も収めている。このチームはハングリーなんだ」。

 19日から始まるレイカーズとナゲッツによるウェスト決勝。先手を取るのはどちらのチームになるのか。ファーストラウンド、カンファレンス・セミファイナルと、いずれも初戦を落としてから4連勝で突破してきたレイカーズとしても、ナゲッツの粘りには注意が必要だろう。

ヨキッチ(右)とマレー(左)はナゲッツが誇る強力デュオ[写真]=Getty Images

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