2020.09.17
9月9日(現地時間8日)に行なわれたヒューストン・ロケッツとのウェスタン・カンファレンス・セミファイナル第3戦。ロサンゼルス・レイカーズは112-102で勝利を飾り、シリーズ戦績を2勝1敗とした。
レイカーズは同点15回、リードチェンジ16回という試合の後半にディフェンスが機能。61-64の3点ビハインドで迎えた後半、レイカーズはロケッツをフィールドゴール成功率35.1パーセント(13/37)の計38得点に抑え込み、見事な勝利となった。
この試合でレブロン・ジェームズはゲームハイの36得点に7リバウンド5アシスト4ブロックの大暴れ。さらにアンソニー・デイビスが26得点15リバウンド6アシスト、第4クォーターだけで両チームトップの12得点5アシストを残したラジョン・ロンドが計21得点9アシスト、ルーズボール目掛けて見事なダイブを見せたカイル・クーズマが14得点をマーク。
デイビス、ロンドも見事だったがやはりレブロンの存在感は強烈だった。前半だけで29得点をもぎ取り、後半には5リバウンド4ブロックを奪うなど攻防両面で大暴れ。2年ぶりとなった今年のプレーオフでもここまで平均34.8分27.6得点9.6リバウンド9.0アシスト1.4スティール1.3ブロックを残し、フィールドゴール成功率57.8パーセント、3ポイント成功率40.8パーセントと申し分ないパフォーマンスを見せている。
この日プレーオフ通算247試合目(歴代3位)となったレブロンは、162勝目を挙げたことでデレック・フィッシャー(元レイカーズほか/161勝)を抜き去り、歴代トップへと浮上。
「それは俺がこれまで数多くの最高のチームでプレーしてきたということ。そしてたくさんのすばらしいチームメートたち、そして優秀なコーチたちの下でプレーしてきたということ」。
試合後の会場インタビューで感謝を口にしたレブロンは「本当に光栄なこと。これは俺がこれまで夢にも思っていなかったこと」と振り返った。
今季からレイカーズの指揮官を務めているフランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)は「レブロン・ジェームズよりも勝利するうえでインパクトを与える選手などいない。今シーズンはまさにそうだ。だからこそ、彼がMVPに輝くべきなんだ」と最大級の賛辞を送った。
この日の勝利で、数多くのプレーオフ最多記録を保持するレブロンに、歴代最多勝という新たな称号が加わった。だがバスケットボール界の“キング”が見据えるのは自身4度目、レイカーズとしてフランチャイズ史上17度目のチャンピオンシップのみ。
これから先も、レイカーズへ勝利をもたらすべく、レブロンは獅子奮迅の活躍を続けていくに違いない。
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