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『B MY HERO!』
オールスターセンターのニコラ・ヨキッチ、スコアリングガードのジャマール・マレーを中心とした布陣で、昨季デンバー・ナゲッツは2009年以来初のカンファレンス・ファイナル進出を果たした。
ギャリー・ハリス、ウィル・バートンという主力がケガのため第二幕に出遅れ、バートンはプレーオフに入っても戦列復帰できず、ナゲッツはチーム3番手のスコアラー不在でシーディングゲーム(順位決定戦)とプレーオフを戦い抜いた。
その中で、ポール・ミルサップやマイケル・ポーターJr.、ジェレミー・グラント、メイソン・プラムリーといった選手たちが奮起したのだが、3年目のモンテ・モリスの活躍も光っていたと言っていい。
2017年のドラフト2巡目全体51位でナゲッツから指名されたポイントガードは、一昨季からマレーのバックアップとしてローテーション入りし、昨季は73試合(うち先発は12試合)に出場して平均22.4分9.0得点1.9リバウンド3.5アシストをマーク。
プレーオフでは19試合(うち先発は4試合)で平均21.4分9.1得点1.5リバウンド2.7アシストにフィールドゴール成功率49.6パーセントを残し、チームの躍進に貢献。ロサンゼルス・レイカーズとのウェスト決勝(1勝4敗で敗退)ではシリーズ平均21.8分10.6得点1.4リバウンド3.0アシストにフィールドゴール成功率57.6パーセントという好成績を残した。
ナゲッツは今季開幕を前に、ミルサップやプラムリー、トーリー・クレッグらが制限なしフリーエージェント(FA)になるほか、モリスは今季の契約がチームオプションになるため、チーム側が行使しなければ制限なしFAになる可能性がある。
今季からマレーのマックス契約がスタートするため、サラリー総額が高騰するナゲッツとしては、モリスには約172万ドル(約1億7716万円)の契約を行使し、今季終了後に制限なしFAになることが予想できる。
もっとも、モリス自身は今後もチームに残るべく、延長契約を望んでいるようだ。11月7日(現地時間6日)に地元メディア『The Denver Post』へ掲載された記事の中で、モリスはこう話している。
「別に秘密にすることもない。僕はこのチームと延長契約を結びたいんだ。デンバーを愛しているからね。コーチ陣も含めて、僕はこの組織のことが大好きなんだ。だから個人的に、どんなに長くなろうと僕はデンバーにいたい」。
ナゲッツはさらなる戦力アップを目指し、ドリュー・ホリデー(ニューオーリンズ・ペリカンズ)の獲得競争に参戦していると報じられており、今季開幕までに大型トレードを成立させる可能性があるため、今季もモリスは低年俸でプレーすることが濃厚。そこで自身の存在感を示すことができれば、今季終了後(21年夏)に念願の再契約を結ぶことができるのではないだろうか。
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