2020.12.19
2020-21シーズンの開幕まで約1か月半に迫る中、NBAは次週からフリーエージェント(FA)の選手たちとの交渉が始まり、契約解禁を迎えることとなる。
その間、今季でキャリア4年目を迎えるジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)やバム・アデバヨ(マイアミ・ヒート)といった選手たちは所属チームと延長契約を結ぶ資格を手にし、契約内容によってはオールスター級の選手たちも開幕までに超高額の延長契約を結ぶことができる。
そこで最も注目を集めているのがヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)。今季で在籍8年目を迎える25歳は、開幕までに5年約2億5400万ドル(約264億1600万円)というスーパーマックス契約を締結することが可能。
昨季2シーズン連続でMVPに輝き、最優秀守備選手賞も獲得した規格外の万能戦士は、バックスだけでなくNBAを代表するスーパースター。次週からスタートするFA戦線でどんな決断を下すのかは気になるところ。
そんな中、アデトクンボが家族と共にバケーションで訪れていたスウェーデンで、ストックホルムの新聞『Aftonbladet』のインタビューに応じ、胸の内を明かした。
「たくさんの噂がある。人はそれぞれ意見を持っているからね。でも最終的に、俺は家族にとってベストな決断をする。俺は数年間、ミルウォーキーで過ごさなくなるのかとは見ていないんだ。ミルウォーキーと俺が同じ考えを持っている限り、(バックスが)リーグのベストチームの1つで、チャンピオンシップを勝ち取っているのであれば最高さ。もしそうならないのであれば嫌だね。簡単なこと。俺は勝者になりたいんだ。このチームが勝利を重ねて、勝利するカルチャーがあれば最高だね」。
バックスは2シーズン連続でレギュラーシーズンではリーグベストの戦績を残してきた。だが昨年のプレーオフではイースタン・カンファレンス・ファイナルでトロント・ラプターズに2勝4敗、今年はカンファレンス・セミファイナルでヒートの前に1勝4敗でそれぞれ敗退したことから、優勝を飾るためには現有戦力では厳しいというのが現状だ。
そのため、今後チームのフロントがどのようにして戦力増強していくことができるかが、アデトクンボの去就を大きく左右することになりそうだ。
「(バックスとの延長契約について)どんなプランなのかは分からないね。彼ら(バックス)がどんな決断を下していくかによるね。正しい決断を下していけば、俺はこの先もここにいるだろう。でもそうしなければ、どうなるか分からないね。NBAはビジネスなんだ。できるなら、一緒に成功を収めていきたい」とアデトクンボは言う。
はたして、アデトクンボはバックスと延長契約を結ぶことになるのか? もしこの男が移籍することを選択した場合、リーグの勢力図を変える可能性が十分あるだけに、今後の展開は必見だ。
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