2021.01.22

5戦連続で20得点未満となったレイカーズのアンソニー・デイビス「今の俺は酷い状態」

レイカーズ在籍2年目のデイビス[写真]=Getty Images
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勝負どころでパサーとして貢献したAD「今夜の俺の積極性が、ペイントエリアに入り、チームメートたちをオープンにできていたと思う」

 1月22日(現地時間21日、日付は以下同)に行なわれたロサンゼルス・レイカーズミルウォーキー・バックスによる一戦は、113-106で昨季覇者レイカーズが勝利し、リーグトップ(12勝4敗)の座を堅持した。

 この試合はレイカーズのレブロン・ジェームズ、バックスのヤニス・アデトクンボという、昨季のMVPを争った2人のスーパースターによる今季初の顔合わせとなったのだが、レブロンは2年連続でMVPに輝いたアデトクンボとのマッチアップについてあまり意識はしていなかったようだ。

「個人(のアワード)については気にしたこともない、チームの成功が全てなんだ。俺はいいプレーをして、どんな相手だろうがこのチームを助けたい。それだけだ」とレブロンは振り返っている。

 勝利したレイカーズでは、レブロンが残り1分4秒に決勝弾となる3ポイントを放り込むなどゲームハイの34得点に6リバウンド8アシスト、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープが7本の3ポイント成功を含む23得点、ADことアンソニー・デイビスが18得点9リバウンド6アシスト2ブロック、モントレズ・ハレルが12得点5リバウンドをマーク。

 デイビスもこの試合をMVP争いのリベンジマッチとは捉えておらず、「あれは昨シーズンのもの」と切り出し、「誰もそのことについて(この試合に)持ち込もうとはしなかったし、話したりもしなかった。俺たちのモチベーションは2連敗しないことだった。そして俺たちはこの試合で勝利できたんだ」と続けた。

 一方のバックスでは、アデトクンボが25得点12リバウンドに9ターンオーバー、ドリュー・ホリデーが22得点5リバウンド7アシスト、クリス・ミドルトンが20得点5リバウンド7アシスト、ブルック・ロペスが13得点2ブロックを残すも2連敗。

 もっとも、勝利を収めたとはいえ、デイビスは「自分のことを責めている。今の俺は酷い状態だと思う。ショットを決め切れなかった。フリースローもそう」と自身のパフォーマンスを悔やんでいた。

 5戦連続で20得点未満に終わったデイビスは、この試合でフィールドゴール18投中成功8本、フリースロー5投中成功わずか2本に終わっていた。

 それでも、この試合では残り3分間でデイビスのパスからレイカーズは3本すべてのショットを沈めており、パッシングスキルがディファレンスメイカーとなっていた。自身のキャリアの中で、クラッチタイム(試合時間残り5分で5点差以内)では自己最高のアシスト数だっただけに、デイビスも「今夜の俺の積極性が、(ポストアップして)ペイントエリアに入り、チームメートたちをオープンにできていたと思う」とコメントしており、悪い面ばかりではないことを表している。

 この試合でミドルポストにいたデイビスのパスから豪快なダンクをたたき込んだレブロンは「彼がここに来てからというもの、そのうち数多くのダブルチームに遭うだろうとは思っていたけど、すごくいい対応を見せている。彼はどのゲームでも、どのフィルムセッションでも成長を続けているよ」と結成2年目の相棒が見せるパサーとしての能力を称賛していた。

 デイビスのようなリーグを代表するスーパースターの1人でも、ショットが思うように決まらない日もある。「俺は毎試合、自分にたくさんのプレッシャーをかけている。それはより良いバスケットボールプレーヤーになりたいからだ。俺はこれからもそれを続けていく」と言い張るデイビスは、着実にコート上でレガシーを残しているだけに、近いうちにショットが大爆発する日が訪れたとしても、決しておかしくはない。

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