2021.03.21
3月5日(現地時間4日、日付は以下同)。ヒューストン・ロケッツの名脇役PJ・タッカーに対して、複数のチームが獲得に関心を示していると『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が報じた。
今季のトレードデッドラインは3月26日で、NBAは6日から11日までオールスターブレイクに入り、8日にオールスターゲームこそ開催されるものの、当日の本戦ならびに各種コンテストに参加しない選手たちやチームは、休暇を迎えることとなる。
今季開幕前にラッセル・ウェストブルックを放出し、ワシントン・ウィザーズからジョン・ウォールを獲得したロケッツは、1月中旬に4チーム間の大型トレードでジェームズ・ハーデンをブルックリン・ネッツへ放出し、ビクター・オラディポら複数の選手を獲得したものの、ロケッツは2月5日のメンフィス・グリズリーズ戦で勝利したのを最後に、13連敗でレギュラーシーズン前半戦を終え、ウェスタン・カンファレンス14位の11勝23敗と低迷。
プレーオフ進出をかけたプレーイン・トーナメントの出場圏内となるウェスト10位のグリズリーズ(16勝15敗)とのゲーム差も6.5と開いており、昨季まで続いていたプレーオフ連続出場も8年で途絶える可能性が浮上している。
ロケッツ在籍4年目のタッカーは、196センチ111キロの35歳。屈強な肉体と強靭なメンタルタフネスを駆使して複数のポジションをガードし、3ポイントを沈めることができるベテランは、今季終了後に制限なしフリーエージェントとなることから、デッドラインを前にトレードされる可能性がありそうだ。
同記者がタッカー獲得に興味を示していると報じたのは、ネッツ、ミルウォーキー・バックス、マイアミ・ヒート、デンバー・ナゲッツ、ロサンゼルス・レイカーズ。いずれもリーグ有数の戦力を誇り、優勝候補の一角と評されるチームでもある。
ロケッツはタッカーと引き換えに魅力的な若手を求めていると同メディアは報じていることから、2チーム間あるいは3チーム間のトレードになる可能性もあるだろう。
今季チームトップの平均22.0得点10.2リバウンドを記録するクリスチャン・ウッドが右足首を痛めたことで、13試合連続の欠場でシーズン前半戦を終えたものの、シーズン後半戦には復帰できる見込みのため、早ければオールスターブレイク期間中にタッカーが新天地に向かうことになるかもしれない。
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