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5月30日(現地時間29日、日付は以下同)。マイアミ・ヒートはミルウォーキー・バックスとのプレーオフ ファーストラウンド第4戦を103-120で落とし、スウィープ敗退でプレーオフから姿を消した。
昨季は怒濤の勢いでプレーオフを勝ち上がり、NBAファイナルまで駒を進めたヒートだったが、今年のプレーオフではヤニス・アデトクンボ率いるバックスの前に1勝もできず。
昨年のイースタン・カンファレンス・セミファイナルで激突した時は、ヒートが4勝1敗でバックスを下した。だが今年のシリーズでは初戦こそ延長にもつれる接戦だったものの、翌戦以降はバックスが圧倒する形に。
エリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)は「バックスという球団に敬意を表する。彼らは昨年すばらしいチームだったが、見事に進化を遂げた。我々がその一端を担ったのかどうかは重要なことではない。彼らはまた新たなレベルまで引き上げたんだ。彼らが我々を倒したことには理由がある」とバックスの戦いぶりを称えていた。
2年連続のファイナル進出を目指し、意気揚々とプレーオフを迎えたヒートにとっては、早すぎるオフシーズン到来となったわけだが、来季に向けてロースターが変動する可能性が高い。
というのも、このチームは今夏キャップスペースに大きな空きができるのだが、来季も契約下にいるのはジミー・バトラー、バム・アデバヨ、タイラー・ヒーロー、プレシャス・アチウワくらい。
ゴラン・ドラギッチとアンドレ・イグダーラは来季契約がチームオプション、ビクター・オラディポ、トレバー・アリーザ、ネマニャ・ビエリツァ、ユドニス・ハズレムは制限なしフリーエージェント(FA)となるほか、ケンドリック・ナンとダンカン・ロビンソンは制限付きFAとなるからだ。
『The Athletic』のジョン・ホリンジャー記者によると、ナンは年平均で約1500万ドル(約16億3500万円)を受け取ることになると予想しており、ロビンソンはそれを上回るかもしれないという。
クォリファイングオファーを受け入れた場合、両選手の来季契約は約474万ドル(約5億1666万円)となるのだが、活躍の場または高額年俸を求めて他チームのオファーにサインする可能性も十分あるだけに、ヒートはどちらかを引き留める、あるいは両選手とも手放す可能性がある。
ヒートはバトラーとアデバヨという攻防兼備のオールスター級選手が核を務めているものの、再び覇権争いへ参戦するためにはロースターにメスを入れていく必要もあることから、どのような補強を断行していくのか、注目していきたい。
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