2021.05.31

ビッグ3だけで脅威の104得点! ネッツがセルティックスを下してシリーズ突破に王手

ハーデンはキャリアハイの18アシストで勝利を演出[写真]=Getty Images
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「俺たちは何も強引に押し切ったわけじゃない。ジェームズ(ハーデン)が見事なボールコントロールをしていいオフェンスができたんだ。カイリー(アービング)が効率よく加点し、俺もいくつか効果的なショットを決めた。俺たちは試合が進むうちに、効率良いゲームができたということ」。

 5月31日(現地時間30日、日付は以下同)に行なわれたボストン・セルティックスとのプレーオフ ファーストラウンド第4戦。ブルックリン・ネッツはチーム全体でフィールドゴール57.8パーセント(48/83)、3ポイント59.3パーセント(16/27)、フリースロー96.7パーセント(29/30)という驚異的な成功率をたたき出し、141-126でセルティックスを撃破。

 前述のようにこの試合を振り返ったケビン・デュラントがゲームハイの42得点に5アシスト2ブロック、カイリー・アービングが39得点11リバウンド2スティール、ジェームズ・ハーデンが23得点5リバウンド2スティール3ブロックと、ビッグ3だけで104得点(3選手の合計得点としてはプレーオフ歴代最多タイ)をたたき出したのである。

  

 第3戦ではハーデンが41得点、デュラントが39得点、第4戦ではデュラントとカイリーがいずれも39得点以上を奪ったことで、ネッツはNBAプレーオフ史上2度目となる、2試合連続で2選手が35得点超えという快挙も達成。前回の記録が1962年に成し遂げたロサンゼルス・レイカーズのエルジン・ベイラーとジェリー・ウェスト(共に元レイカーズ)だっただけに、実に59年ぶりの偉業である。

 ネッツではビッグ3のほか、ジョー・ハリスが3ポイント80.0パーセント(4/5)を含む14得点に4リバウンド3アシスト、ブルース・ブラウンが14得点7リバウンドを残したのだが、レギュラーシーズンも含めてキャリアハイとなる18アシストをマークしたハーデンの働きも見逃せない。

「今夜の彼はすごかったと思うよ。彼の持つビジョン、ピック&ロールでダブルチームされてからチームメートたちを見つける能力は際立っていた。見ていて楽しかったし、きわめて格別な働きだった」とスティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)も大絶賛。

 試合後、古巣のファンから大ブーイングを浴びながら殊勲の活躍を見せたカイリーが、相手チームや自チームの選手たちと健闘を称え合った後にコート中央にあるセルティックスのチームロゴを踏みつけたことで、ファンが水の入ったペットボトルを投げつける騒動があり、そのファンが警察に逮捕されるという事件も発生したのだが、シリーズの流れが変わることはさすがにないだろう。

 一方、セルティックスではジェイソン・テイタムが40得点7リバウンド5アシスト2ブロック、マーカス・スマートが16得点6リバウンド9アシスト2スティール、エバン・フォーニエが16得点、さらにはセカンドユニットの3選手が2ケタ得点をマークするも、ネッツが繰り出す怒濤のオフェンスを防ぐことはできず、1勝3敗で追い込まれることとなった。

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