2021.06.24

衝撃の地区決勝デビューとなったトレイ・ヤング「僕らに限界があるとは思わない」

バックスとのイースト決勝初戦を制したホークス[写真]=Getty Images
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「このチームは自分たちが望むところまで行けると思う。僕はこのチームを信じているし、僕らは互いのことを信じているんだ」

 6月24日(現地時間23日、日付は以下同)。ミルウォーキー・バックスとアトランタ・ホークスによるイースタン・カンファレンス・ファイナルが幕を開けた。

 レギュラーシーズンの戦績はバックスの2勝1敗。両チームともカンファレンス・セミファイナルを第7戦まで戦い、イーストの頂上決戦へと勝ち上がった中で迎えたシリーズ初戦は、同点7回、リードチェンジ13回という展開の末、トレイ・ヤングがゲームハイの48得点11アシストと大爆発し、ホークスが116-113で先勝。

「中学生の頃から、僕はいつだってロード(アウェー)でプレーするのが大好きだったんだ。相手チームの観客を前にしてプレーするのが大好きでね。(この試合では)自分たちがグループとして一丸となって全てを持ち込めたと思うよ」。

 試合終了後、ヤングがそう語ったように、ホークスは今年のプレーオフでファーストラウンド(対ニューヨーク・ニックス)、イースト準決勝(対フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)の初戦に続いてイースト決勝でも敵地で行なわれた初戦を制している。

 『ESPN Stats & Info』によると、これは1999年のニックス、89年のシカゴ・ブルズ、81年のヒューストン・ロケッツに次いで史上4チーム目の快挙。そのうちニックスとロケッツはNBAファイナルまで勝ち上がり、敗退している。

 特にプレーオフ自己最多得点を更新したヤングは、全4クォーターで11得点以上をマークし、7リバウンド1スティールも記録するなど衝撃のカンファレンス・ファイナルデビュー。

 ヤングがこの試合で記録した48得点は、カンファレンス・ファイナルで22歳以下の選手としては2007年のレブロン・ジェームズ(当時クリーブランド・キャバリアーズ/48得点)と並んで歴代最多タイ。そして得点とアシストで計72得点に絡んでおり、この数字はカンファレンス・ファイナルならびにディビジョン・ファイナルの歴史上最多となった。

 

 自身初の大舞台をプレーするヤングだが、強心臓ぶりを発揮しており、第3クォーター終盤にはジョン・コリンズとの2メンゲームでドリュー・ホリデーを交わしてスペースが空くと、両肩を振るシミーの動作も加えて3ポイントを難なくヒットし、敵地のファンへ向かって無邪気な笑顔を見せるなど堂々としたプレーが光っていた。

「(ショットを打つまで)時間がたっぷりあったんだ。ちょっと疲れていたしね。だから深呼吸をしてから沈めたんだ」とヤングは振り返る。

 ホークスではヤングのほか、コリンズが23得点15リバウンド、ケビン・ハーターが13得点、クリント・カペラが12得点19リバウンドを残している。

 なお、ホークスは1968年に本拠地をアトランタへ移してからというもの、カンファレンス・ファイナルに勝利したのはこの試合が初。2015年にカンファレンス・ファイナルへ勝ち進んだ時は、レブロン率いるキャブズの前に4連敗を喫していた。

 ヤングにコリンズ、カペラといった主軸を中心に、プレーオフでも白星を重ねるホークス。「このチームは自分たちが望むところまで行けると思う。限界があるとは思わない。それが(NBA)ファイナルであろうとね。僕はこのチームを信じているし、僕らは互いのことを信じているんだ」と、ヤングは自信をのぞかせていた。

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