2021.10.21
8月7日、東京オリンピック バスケットボール男子の決勝戦でフランス代表と対戦したアメリカ代表は、偉業を達成した。試合では弱点であるインサイドを攻撃されるなど苦戦する場面もあったが、組織的なディフェンスからオフェンスへとつなげると主導権を獲得。終盤は決して逆転を許さず、最終的に87-82でオリンピック4連覇を成し遂げた。
この試合ではケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)が29得点、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)も19得点と活躍。だがベンチから出場したドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)も、フランスのビッグマンとマッチアップし、また5アシストを記録するなど、攻守で自身の役割を果たした。試合後、「とても特別なグループだ。この結果はチームが払った多くの犠牲による賜物だと思う」と、コメントしている。
「シーズンを戦い終えたあと、俺たちは家族をおいてこの戦いの地へとやってきた。それにNBAファイナルを戦い終えて、疲弊しているのにも関わらず、あの3人(ドリュー・ホリデー、クリス・ミドルトン、デビン・ブッカー)はすぐさまここへ飛んできてくれた」と、つづるグリーン。このようにそれぞれの犠牲があったからこそ、つかめた優勝であることをグリーンは語っている。
また代表チームから離脱したブラッドリー・ビール(安全衛生プロトコル/ワシントン・ウィザーズ)とケビン・ラブ(出場辞退/クリーブランド・キャバリアーズ)についても言及。「俺たちはブラッドを失ったが、組織に関わってくれた彼にも感謝している。ケビン・ラブにもだ。彼らは金メダル獲得のために必要なことをすべてしてくれた。だからこそ、ただ単に目に見えている12人の選手だけでなく、そういった選手も含めて特別なグループなんだ」と、語った。
今大会に挑むにあたって、アメリカはエキシビションゲームでナイジェリアとオーストラリアに黒星を喫し、予選ラウンドでも初戦でフランスに敗れていた。大会4連覇に向けて様々な逆境や不安材料はあったかもしれないが、こうして見事に金メダルを勝ち取り、チームの皆で最高の喜びを分かちあった。
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