2021.10.26
10月20日(現地時間19日、日付は以下同)に行なわれたゴールデンステイト・ウォリアーズとロサンゼルス・レイカーズによる開幕戦は、121-114でアウェーのウォリアーズに軍配が上がった。
ウォリアーズはクレイ・トンプソン、ジェームズ・ワイズマン、ジョナサン・クミンガ、レイカーズはテイレン・ホルトン・タッカー、トレバー・アリーザを欠いたなかで行なわれたマッチアップは、プレシーズン5連勝をマークしたウォリアーズへさらに自信を植え付けることになったと言えるだろう。
「すごく大きいね。俺たちは彼に多くを頼ってきた。それにこれからも頼っていくことになる。彼が今夜のようなゲームの時というのは、俺たちはうまくいかないものなんだ。それでも俺たちは勝利した。これは大きいね。彼は引き続き、これからも全てをこなしていく。ダブルチームを引きつけて、リバウンドを奪ってこのチームを助けるために全てをやっていくさ」。
この試合で6得点8リバウンド6アシストを残したドレイモンド・グリーンが語った‟彼”とはもちろん、ステフィン・カリーのこと。昨季の得点王はこの試合でチームトップの21得点に10リバウンド10アシストのトリプルダブル、さらには3スティールをマークしたものの、フィールドゴール成功率は23.8パーセント(5/21)、3ポイント成功率はわずか25.0パーセント(2/8)とリングに嫌われていた。
それでも、ウォリアーズはジョーダン・プールが20得点、決勝弾となる3ポイントをねじ込んだアンドリュー・ウィギンズが12得点7リバウンド。さらにはベンチスタートのネマニャ・ビエリツァが15得点11リバウンド4アシスト、デイミオン・リーが15得点、アンドレ・イグダーラが12得点を残してエースの不調を見事にカバー。
この試合についてカリーはこう振り返っている。
「正しいプレーを決めることで、相手の注意を引いていくこと、それとダブルやトリプルチームであろうとそれを追い払うこと、そういったことがどんな意味を持つのかをよく知ることができた。それに皆がシュートするか、あるいは正しいプレーをしてボールを動かし、高い(バスケットボール)IQを持ち込んで相手の脅威となっていた。これは大きいね」。
プレシーズン期間も含めて、超豪華戦力を誇るレイカーズに今季3度も勝利したウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘットコーチ)は「プレシーズン期間に(チームとしての)自信を構築していたんだと思うね。このチームのことを本当に好きになったんだ」と話している。
また、今季はグリーン、イグダーラに加えてビエリツァという新たなプレーメイカーが加わったことも大きいと指揮官は言う。
「ビエリツァは本当にすばらしいバスケットボールプレーヤーだ。我々は彼がフロアのスペースを広げて、ピック&ポップで3ポイントシューターとして機能することを観てきた。でもパサーとしての能力、ドリブル、それにプレーメイクも見せている」。
セルビア出身のビッグマンは、ウォリアーズとしてのデビュー戦で上々のパフォーマンスを見せた。「彼はすぐさま皆のお気に入りになっているよ。とてもスマートだし、皆のゲームをイージーに演出してくれるからね」と指揮官は太鼓判を押している。
もちろん、レギュラーシーズンは82試合のうち1試合を終えたばかり。これから81試合をこなしてプレーオフ進出を目指していくため、道のりはまだまだ長いものの、ウォリアーズが好発進したことは間違いない。
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