2021.09.27

ウォリアーズ指揮官によるセンター論「リーグではより小さく、素早くなっているが…」

アメリカ代表としても共闘したカーHC(右)とグリーン(左)[写真]=Getty Images
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 9月24日(現地時間23日)。ゴールデンステイト・ウォリアーズスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が『The Athletic』のティム・カワカミ氏によるポッドキャスト番組「The TK Show」へ出演し、ここ数年のリーグならびにセンターというポジションについて語っていた。

「リーグは変わったと私は見ている。ここ6、7年でこのチームを見てみると、数多くのセンターたちを抱えていた。でも昨シーズンの終盤で、我々はドレイモンド(グリーン)を5番(センター)で多く起用し、ファン(トスカーノ・アンダーソン)を配置することもあった。リーグ(のセンターたち)は毎年より小さく、素早くなっているように見えるね」。

 ウォリアーズは昨季、ジェームズ・ワイズマンケボン・ルーニーといった選手たちがセンターを務めていたのだが、シーズン終盤にワイズマンが離脱。スターターこそルーニーが務めていたものの、201センチのグリーン、あるいは198センチのトスカーノ・アンダーソンをセンターとして起用し、スモールラインナップで戦っていた。

 カーHCが2014-15シーズンにウォリアーズの指揮官へ就任してからというもの、このチームはアンドリュー・ボーガット(元ウォリアーズほか)やザザ・パチューリア(元アトランタ・ホークスほか)、ジャベール・マギー(現フェニックス・サンズ)、デマーカス・カズンズ(現無所属)、ウィリー・コーリー・スタイン(現ダラス・マーベリックス)といった選手たちがセンターを務めてきた。

 だがこのチームにはステフィン・カリークレイ・トンプソンというリーグ史上屈指のシュート力を誇るバックコートデュオがおり、今夏3シーズンぶりに復帰したアンドレ・イグダーラ、2連覇に大きく貢献したケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)、ハリソン・バーンズ(現サクラメント・キングス)という多彩なウィングの選手を起用し、勝負どころでは必ずと言っていいほどスモールラインナップを敷いて勝利を収めてきた。

 今季もワイズマンやルーニー、ネマニャ・ビエリツァをセンターで起用しつつ、重要な場面ではグリーンをセンターへスライドし、アンドリュー・ウィギンズオットー・ポーターJr.あるいは新人ジョナサン・クミンガを起用してスモールラインナップを形成することが予想できる。

 とはいえ、カーHCは「だから我々はこれまでのように、多くのセンター陣を(ロースターへ)入れないような傾向があると思う。でも本当は、あのポジションでいいプレーをしてくれる誰かがいるなら、勝利を助けてくれるだろうと見ている」と語っており、トレーニングキャンプでどうなるか見てみる考えがあると明かしていた。

 ここ数日間で、ウォリアーズはエイブリー・ブラッドリー、ラングストン・ギャロウェイと契約を結んでおり、トレーニングキャンプの期間にビッグマンを1人加えて試すことになるのかもしれない。

 このチームにはグリーンというオールディフェンシブチームの常連選手がいるものの、48分間に渡って相手のビッグマンと対峙するのはさすがに酷だろう。

 はたして、ウォリアーズとカーHCはグリーンの負担を軽減できるビッグマンを見つけ出すことができるのか。今後の動向に注目していきたい。

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