2021.09.06

タッカーがブッカーに自慢された激レアの『コービー 4』をわずか2カ月で入手してしまう

昨シーズンのファイナルで激闘を繰り広げたタッカーとブッカー[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 NBAファイナル2021で激闘を繰り広げたPJ・タッカーデビン・ブッカー。結果は、タッカー擁するミルウォーキー・バックスに軍配が上がっている。第1戦、第2戦のデータをもとに修正されたバックスの強固なディフェンス陣において、タッカーはスペーシングと経験を提供。フェニックス・サンズの背番号1は、若きエースに張り巡らされた包囲網を掻い潜ることはできなかった。

 2人はタッカーがサンズに在籍していた頃のチームメートであり、今でも当時のリレーションシップは継続している。実は最近まで、彼らの“スニーカーコレクション”について、オフコートでもバトルが繰り広げられていたことをご存知だろうか。

 事の発端は、NBAファイナル2021のプラクティス。第3戦の練習中、ブッカーはストリートブランド「アンディフィーテッド」とコラボレーションした『ナイキ コービー 4 プロトロ “オリーブ”』を着用し、スニーカーメディアは彼の足元に釘付けになっていた。というのも、同モデルは市場に出回っていない未発売の一足。2020年5月の段階で存在は確認されていたが、それから一切の音沙汰がなく、この『ナイキ コービー 4』は関係者のみに配布されたプロモーションモデルの可能性が高いと推測されていた。

 ブッカーはオンフィートがメディアに切り取られた際、「僕はPJがこれを持っているのを見たことがない」と、スニーカーキングであるタッカーを挑発。タッカーは言わずと知れたNBAのスニーカーキングであり、NBAチャンピオンに輝いた際には2700万円超えのカスタムスニーカーをオーダーしたり、昨年はバブル会場に81足ものシューズを持ち込んだりと、スニーカーにまつわる逸話には枚挙に暇がない。

 しかし、ブッカーのこの一言がタッカーのコレクター魂に火をつけてしまったようだ。タッカーは挑発から約2カ月、自身のスニーカーネットワークを駆使してこの1足を探し回ったのだろう。先日、インスタグラムのストーリーに先述した『ナイキ コービー 4 プロトロ “オリーブ”』の写真を投稿。そして、ブッカーをメンションし、「これで俺を弟と認めてくれるか?」とテキストを添え、SSS級のレアスニーカーを入手した旨を報告した。

 この『ナイキ コービー 4』は、“スニーカーの株式市場”の異名を持つ「StockX」にも数足しか出回っておらず、本稿執筆時点での流通価格は約100〜275万円(※サイズによって変動)と、現存するスニーカーでもトップクラスの高額レートをマークしている。

 タッカーの入手経路は明らかになっていないが、ブッカーは先輩から威厳を見せつけられたカタチに。この借りはぜひ、コートで返してもらいたいところだ。

文=Meiji

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