2021.09.08

ウォリアーズなどでプレーしてきたベテランが新人ジョナサン・クミンガに太鼓判を押す

クミンガはウォリアーズ期待のルーキーの1人[写真]=Getty Images
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 ゴールデンステイト・ウォリアーズは今年のドラフト1巡目全体7位でフォワードのジョナサン・クミンガ、14位でガードのモーゼス・ムーディーを指名。2シーズン連続でプレーオフから遠ざかっているチームは、着実にタレントをそろえてきている。

 とはいえ、このチームの主役はもちろんステフィン・カリー。昨季はMVP投票で3位に入るほどの活躍でリーグを席巻し、依然としてNBA最高級の選手であることを証明。さらにこのチームにはドレイモンド・グリーンという稀有な万能戦士がおり、今季はケガのため2シーズンを全休しているクレイ・トンプソンが復帰できる見込みで期待は増すばかり。

 また、その3選手の周囲にはアンドリュー・ウィギンズジェームズ・ワイズマンケボン・ルーニーがおり、フリーエージェント(FA)戦線ではオットー・ポーターJr.ネマニャ・ビエリツァを獲得しており、大ベテランのアンドレ・イグダーラの復帰も決まったことで、魅力的なロースターとなっている。

 そんななか、9月5日(現地時間4日)に地元メディア『NBC Sports Bay Area』へ掲載された記事にはジャレット・ジャック(現無所属)のインタビューが掲載されていた。

 ジャックは190センチ90キロのコンボガードで、2012-13シーズンにウォリアーズでプレー。在籍わずか1シーズンだったとはいえ、カリー、トンプソン、グリーンとプレーした経験を持ち、昨季はGリーグイグナイトでクミンガと共闘。

ウォリアーズでカリー(右)らと共闘したジャック(左)[写真]=Getty Images

 クミンガは昨季、イグナイトジェイレン・グリーン(ヒューストン・ロケッツ/平均17.9得点)に次ぐチーム2位の平均15.8得点に7.2リバウンド2.7アシストを残しており、サマーリーグでは平均17.3得点6.3リバウンド2.0アシスト1.5スティールをマーク。振り幅の大きなクロスオーバーから豪快なダンクをたたき込むなどいくつか見せ場を作っていた。

 ジャックは203センチ95キロのフォワードについて「彼にはこのリーグで1、2を争う2ウェイプレーヤーの1人になれるチャンスがある。長さがあり、身体能力もあるし、ウィングスパンもあるからディフェンスを混乱させることができるんだ。オフェンス面では今でもペリメーターでどうプレーすべきか学んでいる段階にある。でも高校の時は(センターで)たくさんプレーしていたから、その頃の経験を生かすことができるんじゃないかな」と期待を寄せている。

 ウィングにはウィギンズやイグダーラ、ポーターJr.に加え、トンプソンも今季途中から入るため、ウォリアーズの選手層は昨季よりも厚い。それでも、ジャックは「彼は驚異的なアスリートなんだ。この先、カワイ(レナード/ロサンゼルス・クリッパーズ)のような選手になれる可能性がある。あの男ならその位置まで上りつめて、人々を驚かせることができると思うね」とプッシュしている。

 これから先、コンゴ民主共和国出身の18歳はウォリアーズでどこまで成長を遂げることができるのか。サマーリーグの実績だけで判断することは難しいものの、将来性が高いことだけは間違いない。

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