2021.10.29
2021-22シーズンの優勝候補として浮上しているのは、超豪華戦力を有するロサンゼルス・レイカーズとブルックリン・ネッツ、ディフェンディング・チャンピオンのミルウォーキー・バックス、昨季のファイナリストであるフェニックス・サンズといったチーム。
だが昨季のMVPニコラ・ヨキッチ率いるデンバー・ナゲッツも決して見逃してはならないチーム。セルビア出身の万能型ビッグマンは昨季72試合にフル出場し、平均34.6分26.4得点10.8リバウンド8.3アシスト1.3スティールにフィールドゴール成功率56.6パーセント、3ポイント成功率38.8パーセント、フリースロー成功率86.8パーセントと申し分ない成績を残した。
今年4月中旬に相棒のジャマール・マレーが左膝の前十字靭帯断裂により戦線離脱するも、ヨキッチやマイケル・ポーターJr.、アーロン・ゴードン、ウィル・バートンといった選手たちが一丸となり、ウェスタン・カンファレンス3位の47勝25敗をマーク。
プレーオフではポートランド・トレイルブレイザーズを4勝2敗で下してファーストラウンドを突破するも、カンファレンス・セミファイナルでサンズの前に4連敗を喫し、スウィープ敗退となったものの、決して悪くないシーズンを送ったと言っていい。
マレーの復帰時期は未定で、今季中に復帰できるかどうかも不透明ながら、ナゲッツは今夏にベテランビッグマンのジェフ・グリーンをロースターに加えたほか、バートンと再契約、ゴードンとは延長契約を結んでおり、昨季同等の戦力を保持することに成功している。
9月24日(現地時間23日、日付は以下同)に『BASKETBALLNEWS.COM』へ掲載された記事の中で、ナゲッツがマレー不在でも覇権争いに加わることができるのかと聞かれ、ヨキッチは「もちろん。僕らが(そのことに)同意し、正しくプレーさえすれば、もちろんチャンスはある」と切り出し、さらにこう続けている。
「このチームには十分なタレントがそろっているかって? 分からないね。NBAでベストチームかって? どうだろうね。でもそのうち分かるさ。今シーズンが僕らの全てを物語ってくれるさ」。
マレー不在のバックコートにはバートンやファクンド・カンパッソ、オースティン・リバース、モンテ・モリス、PJ・ドジアーがおり、少なくとも頭数はそろっている。
そしてフロントコートにはヨキッチ、ゴードン、ジャマイカル・グリーン、ジェフ・グリーンに加え、成長著しい若手のポーターJr.もおり、決して侮れないロースターと言えるだろう。
もちろん、このチームの中心がヨキッチであることに変わりはない。得点、リバウンド、プレーメイクと3拍子そろったビッグマンがどんなプレーで魅せてくれるのか。開幕に向けて、楽しみに待ちたいところだ。
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