2022.10.18
昨季スペインのレアル・マドリードを退団してデンバー・ナゲッツと契約を結び、29歳でNBA入りを飾ったファクンド・カンパッソは、65試合(うち先発は19試合)に出場して平均21.9分6.1得点2.1リバウンド3.6アシスト1.2スティールを残した。
ナゲッツはシーズンMVPに輝いたニコラ・ヨキッチこそ健在だったものの、レギュラーシーズン後半戦に入ってジャマール・マレーが戦線離脱し、モンテ・モリスもケガのため欠場となり、カンパッソはシーズン終盤からスターターとして活躍。
初のプレーオフでも10試合のうち6試合で2ケタ得点をあげるなど戦力ダウンの中で奮戦し、今夏にはアルゼンチン代表として東京オリンピックに出場。だがグループリーグこそ突破したものの、オーストラリア代表との準々決勝に敗れたことで大会を終え、長いシーズンを終えた。
8月26日(現地時間25日)にYouTubeへ公開されたアルゼンチンの『Caja Negra』とのインタビューで、カンパッソはトラッシュトークがNBAでアジャストするうえで苦労したと明かしている。
「それ(トラッシュトーク)が僕にとっては最も大変なことだった。本当にたくさんのトークが飛び交うんだ。まるで突撃してくるようにね。ワールドカップやオリンピックではそんなに多くはないんだけど、NBAでは毎度のように起こるんだ。僕がコーナーから3ポイントを打つと、相手チームが『ヤツにシュートさせろ』『入るなよ』とか言っているのが聞こえてくるんだ。で、僕は(決まれば)振り返って祝福するのさ」。
「もしそのショットが決まれば、(相手側へ)振り返って、自分がベストなんだと思える。でも入らないと、相手の言葉が頭に残ってしまうんだ。まったく信じられないことだね」。
オリンピック出場3度、FIBAワールドカップ出場2度を誇り、ユーロリーグでも成功を収めてきた司令塔にとって、同じバスケットボールとはいえ、NBAならではの世界には驚きを隠せなかったようだ。
だが昨シーズンにプレーオフも経験したことで、2年目の今季は開幕から自信を持って臨むことが大いに期待できる。独創的かつ鋭いパスワークとシュート力を武器に、カンパッソがナゲッツの選手たちの得点機会をおぜん立てしてくれるに違いない。
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