2021.09.29

ジノビリの仕事について聞かれたスパーズ指揮官「彼にはいろんなことをやってもらう」

ポポヴィッチHC(右)とジノビリ(左)[写真]=Getty Images
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 9月28日(現地時間27日、日付は以下同)。サンアントニオ・スパーズはトレーニングキャンプに向けてメディアデイを実施し、選手たちやグレッグ・ポポヴィッチHC(ヘッドコーチ)らがメディア対応をこなした。

 そんななか、25日に『ESPN』が報じた、バスケットボール運営部門のスペシャルアドバイザーへ就任したマヌ・ジノビリ(元スパーズ)の仕事内容について聞かれたポポヴィッチHCはこう答えていた。

「彼がやりたいのであれば何でもだ。彼は全てをこなすことになるだろうね。(ゼネラルマネージャーの)ブライアン(ライト)のマネジメントも助けていくことになる。コーチング面でこの私を手助けすることにもなるし、選手の育成にも携わっていくだろう。それに選手をスカウトしに出かけることもあるだろう」。

 7月末に44歳となったジノビリは、アルゼンチン出身の英雄で、国際的なスーパースター。スパーズでは計4度の優勝に主軸として大きく貢献し、リーダーとしても指揮官から絶大な信頼を得ていた男。

 2シーズン連続でプレーオフ出場を逃しているスパーズには、デジャンテ・マレーデリック・ホワイトケルドン・ジョンソン、ヤコブ・ポートルといった選手たちがいるのだが、今季もウェスタン・カンファレンスの上位でレギュラーシーズンを終えるには戦力不足というのが大方の予想。

 通算5度の優勝回数を誇るスパーズで20年以上に渡って指揮を執る名将は「彼はおそらく2週間かけてイタリアへ外国籍選手たちのスカウトに行くだろう」とふざけながら切り出し、こう続けた。

「私も一緒に行くよ。…私は本気だ。彼にはいろんなことをやってもらう。その中でどんなことに適しているのかを見ていく。彼がこのチームにいてくれるのは最高だ。でも重要なのは、我々は彼のことが大好きだということ。彼を(チームに)置いておきたくない人なんているのか?」。

 元バスケットボールプレーヤーとして世界的な知名度を誇り、インタビューでも要所で知性に富んだコメントを発していたジノビリ。来年の殿堂入りが確実視されているレジェンドの新たなキャリアが今、幕を開けたのである。

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