2021.10.11

父との別れを経てヒートの練習へ復帰したハズレム「たぶん今までで最もつらい時だった」

キャリア19シーズン目のハズレム[写真]=Getty Images
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 今夏マイアミ・ヒートと1年の再契約を結んだユドニス・ハズレムは、レブロン・ジェームズカーメロ・アンソニー(ともにロサンゼルス・レイカーズ)と並んで現役最長となるキャリア19シーズン目の大ベテラン。

 ヒート一筋、現役最年長となる41歳は、10月11日(現地時間10日)に約2週間ぶりにチームへ復帰。今季に臨もうとしていたやさき、ハズレムは父を亡くすことになってしまったからだ。

「たぶん、これまで向き合ってきたことの中で最もつらい時だった。自分が立ち向かううえで最大のチャレンジ」と切り出したハズレムは「父について話すことは問題ない。彼はこれから先もずっと私のベストフレンドだから。12年前に母が亡くなってから、父はずっといてくれると思っていた」と続けた。

 エリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)は、父との別れを乗り越え、チームへ戻ってきた大ベテランについてこう語る。

「我々は彼にスペースとリスペクトを与えたかった。だから私とUD(ハズレムの愛称)のやり取りで、彼が1日に100回以上のテキストメッセージを受け取ることはなかった。彼が戻ってきてくれたことをうれしく思う。それはこのチームにとっても、彼にとってもすばらしいこと。このチームのジムは彼が持つ存在感と心、声によってすばらしいものになった」。

 ハズレムがヒートの一員としてレギュラーシーズンやプレーオフでコートに立つことは少ないものの、指揮官の言葉からも精神的支柱として絶大な存在であることが分かる。

「このチームの選手たちを助けられるところへ戻らなければいけなかった。私は今でもこのチームのリーダーでキャプテンであり、彼らが期待してくれている。これが旅路というものなんだ。物事は簡単には進まないし、私は依然としてこの役割をこなしている」。

 そう語ったハズレムは、ヒートの一員として長丁場のシーズンを迎える。今季もチーム練習や試合中にベンチでチームメートたちを叱咤激励する姿を見ることができるはずだ。

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