2021.11.03
ロサンゼルス・レイカーズはNBA史上最多タイとなる17度の優勝回数を誇る名門であり、過去25シーズンにおいて、レギュラーシーズンとプレーオフを含めて25点以上のリードを手にした試合で230戦無敗を誇っていた。
だが10月28日(現地時間27日、日付は以下同)のオクラホマシティ・サンダー戦で、レイカーズは第2クォーター残り6分44秒にエイブリー・ブラッドリーの3ポイントで26点リード(56-30)を手にし、同残り約3分の時点でも70-44と大量リードしていたものの、最後は115-123で屈辱的な大逆転負けを喫してしまった。
レイカーズは前半こそフィールドゴール成功率61.7パーセント(29/47)で72得点を奪うも、後半に入って同37.8パーセント(17/45)の43得点と失速。
第3クォーター終盤にサンダーに逆転を許したとはいえ、レイカーズは第4クォーター序盤にラッセル・ウェストブルックのジャンパーで同点に追いついた。だがそこから逆転どころか同点に戻すこともできずにサンダーへ今季初白星を献上することに。
「もっとボールを大切にしないといけない。ちょっとしたミスが多すぎた。俺が悪い。俺の責任だ。でもこれからは大事にしていく。なるべくゲームをシンプルにする。今日のような試合では、ポゼッションの回数がより必要になってくるから」。
試合後に反省を口にしたウェストブルックは、20得点14リバウンド13アシストと、今季初のトリプルダブルをマークするも、最終クォーターの4本を含む計10ターンオーバーを犯していた。
『StatMuse』によると、1985年以降に2ケタ本数のターンオーバーとトリプルダブルによる‟クァドラプルダブル”(4部門で2ケタ)を残した回数で、ウェストブルックは最多の6度目。2位のジェームズ・ハーデン(ブルックリン・ネッツ/3回)を大きく上回る不名誉な記録を更新してしまった。
思わぬ逆転負けにより今季戦績を2勝3敗としたレイカーズ。フランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)は「今夜のようなゲームで負けてしまうと、楽しい瞬間とはいかない。だが私はこのチームが毎晩プッシュしていくことで、最終的により鋭いチームになっていくと思っている。長い目で見れば、良かったと思えるかもしれない。ただ、こうした試合でも勝利する方法を模索していかなければならない」と口にしていた。
なお、ウェストブルックは5点ビハインドで迎えた残り4.0秒のプレーでサンダーのダリアス・ベイズリーがスティールし、試合の勝敗がほぼ決している場面でダンクをたたき込んだことに腹を立てて口論。この日2度目のテクニカルファウルを宣告されて退場処分に。
このプレーに「あんなことするな」とベイズリーに向かって言い放っていたウェストブルックは、試合後に「俺はあんなことをされて、見て見ぬふりをすることなんてできない。ああいうのは好きじゃないんだ」とこぼしていた。それに対して、この試合で27得点をマークしたシェイ・ギルジャス・アレキサンダーは、ベイズリーのこのプレーについて「僕はベイズのことを分かっている。彼は決して相手を侮辱するようなことはなかった。あれはただ、熱くなっていたから起きたのさ」とフォローしている。
両チームの次戦は11月5日。ホームで行なわれるこの試合で、レイカーズの選手たちはリベンジを果たすべく序盤から襲い掛かることが容易に想像できるだけに、注目したいところだ。
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