2021.11.17

自伝を出版したピペンにバークリーは「こういうことを言いたいなら…」

自伝を出版し、イベントに出席したピッペン[写真]=Getty Images
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 マイケル・ジョーダン、デニス・ロッドマンらと共にシカゴ・ブルズで2度の3連覇を達成したスコッティ・ピペン。先日NBA創立75周年記念チームに選出されたことでも話題になったが、10日(現地時間9日)に意外にも初となる自伝『Unguarded』を発売したことで物議を醸しだしている。

 なぜかというと、かつての仲間や相手をあおるような内容が描かれていた模様。特に自分はジョーダンと同じくらい偉大な存在だと主張しており、以前そのジョーダンに焦点を当てたドラマ『The Last Dance』でも描き方に不満を語るくだりもあるようだ。

 この自伝について、現在はキャスターを務める元オールスターのチャールズ・バークリー(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)が反応。海外メディア『FADEAWAY WORLD』によると、「人々が僕の過去を話すときでさえ、僕がした過ちを持ち出すんだ。だから、何が起こっても仕方ないし、怒ることはないよ」と発言したという。

 また、ピペンをなだめる一方で「こういうことを言いたいなら、ただ言えばいいじゃないか。本に書いたりしないでね。スコッティは本を売りたいだけなんだ。彼が心配しているのはこの先の人間関係や友人関係ではないと思うよ」ともコメントしている。

 ピペンの自伝ではバークリーに向けた内容も記されており、「1998年からヒューストン・ロケッツが失敗したのはバークリーの献身が足りなかったから」とも言及していたという。バークリーが反応したのは、自身への記述が含まれていたからなのかもしれない。

 炎上商法と見られてもおかしくないピペンの自伝だが、当時の彼らを知るファンたちが複雑な気持ちになるのは自然なことだろう。次に『Unguarded』に物申すレジェンドは果たして現れるだろうか。