2021.12.03
「俺は小さい頃から、このゲームに人生を捧げてきた。だから偉大な選手たちと交われるように、彼らのプレーを観てきたんだ」。
そう語ったのは、ブルックリン・ネッツのケビン・デュラント。今季平均28.1得点でリーグ2位にランクインするスコアラーは、11月25日(現地時間24日)のボストン・セルティックス戦で21得点をマークし、通算得点でアレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか/2万4368得点)を超えて通算得点でNBA歴代25位(2万4388得点)へ浮上。
アイバーソンと言えば、1990年代後半から2000年代中盤にかけて驚異的なスコアラーとして一世を風靡したスーパースター。キャリア平均26.7得点を誇る小兵(公称183センチ74キロ)は、得点王に4度輝き、01年にはシーズンMVPにも輝いたレジェンド。
電光石火のクイックネスと大男たちにファウルされてコートへ倒されても果敢に立ち向かうメンタルタフネス、落としても打ち続ける姿勢と振り幅の大きな切れ味鋭いクロスオーバーで相手ディフェンダーを何度も抜き去ってショットをリングに沈めてきた。
そんなアイバーソンについて、デュラントはこう話す。
「俺は彼らみたいになりたかった。NBAでインパクトを残してきた彼らのような選手にね。だからアイバーソンは、俺にとって神だったんだ。彼は俺が毎回、外で友だちとプレーしていた時に真似ていた選手の1人だった。もう全てが夢のようだ。自分がリーグ入りすることは想像していた。でもこれを実現できたことはものすごく特別だ」。
デュラントは子どもの頃にセンターをプレーしていた時でさえ、アイバーソンのシグネチャームーブでもあるクロスオーバーをモノにしようと努力していたという。
「俺はアイバーソンの本物の大ファンになっていた。彼のルーキーイヤーにね。でもジョージタウン(大学)でコーチの(ジョン)トンプソンの下でプレーしている時も観ていた。俺にとって大きな部分を占めているんだ。小さい頃、俺はセンターやパワーフォワードだったけど、俺たちは皆そろってクロスオーバーをしていたものさ。それだけ彼はたくさんの人たちに影響を与えてきたのさ」。
デュラントは今季、フィールドゴール成功率55.6パーセントでキャリアハイ、3ポイント成功率でも39.8パーセント(平均1.8本成功)と、高精度なショットは健在。
「このリストで彼を超えて、偉大な選手たちと共に肩を並べることができているのは信じられないこと。これからも前へと進んでいく」と語るデュラントは、今後も点を積み重ねて順位を上げていくに違いない。
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