2021.12.10

通算3ポイント成功数で歴代トップのアレン超えが間近に迫るカリーをナッシュHCが称賛

ナッシュ(左)とカリー(右)[写真]=Getty Images
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 ゴールデンステイト・ウォリアーズステフィン・カリーは、12月9日(現地時間8日、日付は以下同)に行なわれたポートランド・トレイルブレイザーズ戦で3ポイントを6本沈めたことで、レギュラーシーズン通算成功数を2964本とした。

 今季のカリーは3ポイントの試投数(平均13.3本)と成功数(同5.5本)がいずれもキャリアハイで、成功率でも41.3パーセントという高確率を誇っている。

 そしてレイ・アレン(元シアトル・スーパーソニックスほか)が保持する2973本にあと9本まで肉薄しており、今季のスタッツどおりにいけばあと2試合で歴代1位へ躍り出ることとなる。

 ウォリアーズは12日のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦を皮切りに、イースタン・カンファレンスのチーム相手にアウェイ5連戦が組まれており、もしシクサーズ戦で爆発となれば、弟セスの前でNBAに新たな歴史を刻むことになるかもしれない。

 そんななか、ブルックリン・ネッツのスティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)が9日のヒューストン・ロケッツ戦を前に、カリーについてこう話していた。

「私が初めて(カリーと)対戦した時、あの時は私が優位だった気がするね。でも時間が経つにつれて、私は引退し、彼とコートに立つことはなかった」。

 もっとも、ナッシュは2015年からウォリアーズでコンサルタントを務めており、カリーをフロントの一員として見てきた。現在はネッツの指揮官として、ウォリアーズのスーパースコアラーを抑えるべく作戦を練る立場ではあるのだが、カリーについてナッシュはこう話している。

「彼は自身のゲームをもう一段上へと引き上げた。そう、歴史的なレベルへとね。いくつかの逆境を跳ねのけて、あのスタイルを正確にプレーしている。彼のシュート力とプレーメイクというのは、見事な正確さとレンジ(の広さ)、器用なところからきている。でも今ではそれが当たり前になったと感じるよ。新たな日常であり、彼は他の選手たちへ多大な影響をもたらしている。それに彼は依然としてそのトップにいる」。

 今から約20年前。2000-01シーズンにNBAチームが記録した3ポイント試投数は平均13.7本。それが今では平均35.5本(12月9日終了時点)まで増え、カリーだけで1試合平均13.3本も放っていることを考えれば、3ポイントがどれだけ脅威を増してきたかが分かるはず。

 ここ20年というもの、リーグではアレンやレジー・ミラー(元インディアナ・ペイサーズ)、JJ・レディック(元オーランド・マジックほか)、カイル・コーバー(元アトランタ・ホークスほか)といったシューターたちがプレーしていたのだが、カリーがリーグへ与えた影響力はすさまじく、まさにゲームチェンジャー(変革者)と言っていい。

 はたして、カリーはアレンの記録をどの試合で塗り替えるのか。シクサーズ戦で爆発して一気に新記録樹立という可能性も、十分ありそうだ。

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