2021.12.14

NBA新記録まで残り2本のカリーについてノビツキーが語る「彼はゲームを変えたんだ」

ノビツキー相手にショットを狙うカリー[写真]=Getty Images
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 12月14日(現地時間13日、日付は以下同)に行なわれたインディアナ・ペイサーズ戦。ゴールデンステイト・ウォリアーズは残り約1分半で5点ビハインドを背負った。

 だがそこからステフィン・カリーの長距離砲が決まって2点差。さらにカリーのショットで同点に追いつくと、残り13.4秒にカリーがミスした3ポイントのこぼれ球をケボン・ルーニーが奪って決勝弾となるショットをねじ込み、ウォリアーズが102-100で辛勝。

 カリーはこの試合で26得点6リバウンド6アシストで勝利に貢献。そしてこの日5本の3ポイントを沈めたことで、レギュラーシーズン通算成功数を2972本まで伸ばした。

 これにより、カリーはレイ・アレン(元シアトル・スーパーソニックスほか)が保持するNBA史上最多記録である2973本まであと1本となった。

 ウォリアーズは翌15日にニューヨーク・ニックス戦、18日にボストン・セルティックス戦が控えている。ニックス戦は2連戦の2日目ながら、会場は世界で最も有名なアリーナと言っても過言ではないマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)だけに、出場する可能性はあるだろう。

 もしこの試合が休養のため欠場となったとしても、次戦のセルティックスのホームであるTDガーデンは、2011年2月に当時セルティックスに所属していたアレンがレジー・ミラー(元ペイサーズ/2560本)の記録を抜いて歴代トップへ躍り出た会場のため、いずれもドラマティックな展開となるに違いない。

 そんななか、ダラス・マーベリックス一筋21シーズンをプレーし、今年10月にNBAの75周年記念チームに選ばれたダーク・ノビツキーが『NBA.com』へカリーの偉業についてこう話していた。

「彼のシュート力はまさに驚異的で、観ていて楽しい。彼はまさにゲームを変えたんだ。子どもたちは(3ポイントラインから)ショットを放っているけど、今ではそのラインから遠く離れた位置から打っている。私がバスケットボールをプレーし始めた時には考えられなかったことなんだ。彼はまさにゲームを変えた。それを簡単にやっているように見せてしまうんだからね。彼は私の中でベストシューターだ」。

 カリーはもし3ポイントの調子が悪くても、複数のディフェンダーを引き寄せてしまうほどの影響力がある。この男の長距離砲が決まると、カリー自身だけでなくチームや会場をも波に乗せてしまうことから、相手チームは必死になって3ポイントを阻止すべく向かってくる。

 あと1本で歴代最多タイ、2本でNBAに新たな歴史が刻まれるだけに、カリーが歴史的瞬間をどんな3ポイントで演出するのか。今から楽しみに待ちたいところだ。

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