2022.07.23
12月20日(現地時間19日、日付は以下同)に行なわれたロサンゼルス・レイカーズ戦。シカゴ・ブルズは115-110で勝利し、連敗を2でストップした。
この勝利の最大の立て役者となったのは、ベテランのデマー・デローザン。新型コロナウイルスの安全衛生プロトコル入りにより、約2週間の離脱を余儀なくされたものの、ゲームハイの38得点に4リバウンド6アシストの大暴れ。
特に圧巻だったのは最終クォーター。最後の12分間だけで19得点をマークし、見事勝利を呼び込んだ。計34分19秒もコートに立ち続けた32歳は「こうした瞬間に信頼されているのは光栄だね。これは決して当たり前にできることじゃない」と振り返っていた。
レイカーズでベンチスタートから21得点の活躍を見せたカーメロ・アンソニーは、デローザンについて『Lakers Nation』へこのように称えていた。
「彼がミドルレンジをうまく活用していたということ。多くの人たちがそのことをゲームの一部として信用しようとしていないことは知っている。でも俺は失われたアートだと思うね。ミドルレンジゲームは(現代のNBAで)失われたアートなんだ。デマーはそれを見事習得した連中の1人なのさ」。
カーメロも1対1からジャブステップなどを駆使して自身のタイミングで自在にプルアップジャンパーを繰り出すことができる、ミドルレンジの使い手。リーグにはケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)やカワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)など、ミドルレンジから効率良く加点する選手がおり、デローザンもその1人。
レイカーズ戦の第4クォーターではフリースローライン付近からプルアップジャンパーをいくつも沈めていた。残り1分22秒にラッセル・ウェストブルックのプルアップジャンパーでレイカーズが1点をリードしたものの、デローザンが残り52.6秒にレブロン・ジェームズ越しにねじ込んだプルアップのタフショットがこの試合における決勝弾となっただけに、カーメロが称賛するのもうなずける。
翌21日。ブルズは133-118でヒューストン・ロケッツを下して2連勝。デローザンはこの試合でもゲームハイの26得点に6アシストと大活躍。
ドライブと得意のミドルレンジゲームを武器に、ブルズを引っ張るデローザンの存在は、ザック・ラヴィーンを同プロトコル入りで欠くチームにとってきわめて心強いはずだ。
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