2022.01.30

直近8試合で平均トリプルダブルと絶好調のヨキッチが球宴先発入りを知った瞬間とは?

4年連続4度目のオールスター入りとなったヨキッチ[写真]=Getty Images
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「彼が望めば、ゲームを支配できる。今夜の彼はまさにそうしたまでさ」(ブリン・フォーブズ)

「ジョークがスリーを決めると、ものすごくガードするのは難しくなる。MVPがMVPの仕事をしたということ」(アーロン・ゴードン

 デンバー・ナゲッツに所属するフォーブズ、ゴードンが称賛したのはもちろん、昨季のMVPニコラ・ヨキッチだ。“ジョーカー”の愛称で親しまれる男は1月29日(現地時間28日、日付は以下同)のニューオーリンズ・ペリカンズ戦で、いずれもチームトップとなる29得点13リバウンド10アシストに2スティールをマークして116-105の勝利へと導いた。

 今季リーグトップとなる12度目のトリプルダブルをマークした26歳の万能型ビッグマンは、今季も平均26.2得点13.8リバウンド7.7アシスト1.4スティールにフィールドゴール成功率57.1パーセントを残してナゲッツをけん引。

 特にここ8試合では平均29.3得点13.1リバウンド10.5アシストの“平均トリプルダブル”にフィールドゴール成功率59パーセント、3ポイント成功率45パーセント、フリースロー成功率93パーセントと、さらにその数字を伸ばしており、ナゲッツはここ8戦で6勝2敗、現在は4連勝と調子を上げている。

「彼と一緒にプレーするのは大好きだね。あのコートビジョンにパス能力、ゲームへの情熱。彼の持つ能力はとんでもないものさ。彼のような選手とプレーしていると楽しいし、ゲームを楽しくさせてくれるんだ」とゴードンの称賛は止まらない。

 ジャマール・マレーマイケル・ポーターJr.という主力2人をケガで欠きながらも、ナゲッツがウェスタン・カンファレンス6位の27勝21敗とプレーオフ出場圏内にいることができるのは、ヨキッチの活躍が大きいことは誰もが認めるところだろう。

 先日、ヨキッチはウェストからスターター枠でオールスター選出が発表され、4年連続4度目の球宴入りとなった。だが当の本人はオールスターのキャプテンとスターター枠の発表時にビデオゲームをしていたという。

 地元メディア『Denver Post』によると、ヨキッチは「ゲームしていた。で、『あーあ』って感じだった。(妻の)ナターリヤと電話しながら観ていたんだ。僕はビデオゲームをしていて、僕が選ばれたから、(彼女に)『そうか。じゃあね』って言った」と明かしている。

 ヨキッチがオールスターでプレーしたいかどうかは別として、今季もMVPの有力候補に挙がるリーグ最高級の実力者がオールスター入りしないなどありえないだろう。

 コート上でクリエイティビティあふれるパスさばきやボールハンドリングを見せつつ、コート外でもユニークな一面を持つヨキッチは、ナゲッツを勝利へと導く傍ら、コート外でも皆を楽しませてくれるに違いない。

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