2023.03.27
「彼が望めば、ゲームを支配できる。今夜の彼はまさにそうしたまでさ」(ブリン・フォーブズ)
「ジョークがスリーを決めると、ものすごくガードするのは難しくなる。MVPがMVPの仕事をしたということ」(アーロン・ゴードン)
デンバー・ナゲッツに所属するフォーブズ、ゴードンが称賛したのはもちろん、昨季のMVPニコラ・ヨキッチだ。“ジョーカー”の愛称で親しまれる男は1月29日(現地時間28日、日付は以下同)のニューオーリンズ・ペリカンズ戦で、いずれもチームトップとなる29得点13リバウンド10アシストに2スティールをマークして116-105の勝利へと導いた。
今季リーグトップとなる12度目のトリプルダブルをマークした26歳の万能型ビッグマンは、今季も平均26.2得点13.8リバウンド7.7アシスト1.4スティールにフィールドゴール成功率57.1パーセントを残してナゲッツをけん引。
特にここ8試合では平均29.3得点13.1リバウンド10.5アシストの“平均トリプルダブル”にフィールドゴール成功率59パーセント、3ポイント成功率45パーセント、フリースロー成功率93パーセントと、さらにその数字を伸ばしており、ナゲッツはここ8戦で6勝2敗、現在は4連勝と調子を上げている。
「彼と一緒にプレーするのは大好きだね。あのコートビジョンにパス能力、ゲームへの情熱。彼の持つ能力はとんでもないものさ。彼のような選手とプレーしていると楽しいし、ゲームを楽しくさせてくれるんだ」とゴードンの称賛は止まらない。
ジャマール・マレー、マイケル・ポーターJr.という主力2人をケガで欠きながらも、ナゲッツがウェスタン・カンファレンス6位の27勝21敗とプレーオフ出場圏内にいることができるのは、ヨキッチの活躍が大きいことは誰もが認めるところだろう。
先日、ヨキッチはウェストからスターター枠でオールスター選出が発表され、4年連続4度目の球宴入りとなった。だが当の本人はオールスターのキャプテンとスターター枠の発表時にビデオゲームをしていたという。
地元メディア『Denver Post』によると、ヨキッチは「ゲームしていた。で、『あーあ』って感じだった。(妻の)ナターリヤと電話しながら観ていたんだ。僕はビデオゲームをしていて、僕が選ばれたから、(彼女に)『そうか。じゃあね』って言った」と明かしている。
ヨキッチがオールスターでプレーしたいかどうかは別として、今季もMVPの有力候補に挙がるリーグ最高級の実力者がオールスター入りしないなどありえないだろう。
コート上でクリエイティビティあふれるパスさばきやボールハンドリングを見せつつ、コート外でもユニークな一面を持つヨキッチは、ナゲッツを勝利へと導く傍ら、コート外でも皆を楽しませてくれるに違いない。
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